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【ライブレポート】2020/8/31 Teamぶっちぎり presents 「ヤンキーナイト 五代目」

毎年夏の終わり、8月31日に開催されているSTROKE RECORDSのイベント「ヤンキーナイト」。今年はコロナの影響もあって開催が危ぶまれていましたが、配信イベントというかたちで実施されることになりました。

レギュラー出演となるTeamぶっちぎり三兄弟のRhythmic Toy World、bivouac、アルコサイトに加え、昨年はgoomieyも参加。初のレディースということで盛り上がりました。今年は様々な状況を考慮して、長距離移動は控えるという判断が下り、アルコサイトは大阪から収録でのライブ配信。goomieyは水戸からコメント映像での参加となります。

そして新たにオープニングアクトとして、同じ渋谷CLUB CRAWLの新レーベルとなるSAKIDORI RECORDSから、かたことの出演が決定。


というわけで全5バンドが絡む5回目のヤンキーナイト、開幕です。


■かたこと

ヤンキーナイトでは各アーティストがテーマに合わせた登場SEを用意しているのですが、かたことは童謡「一年生になったら」をバックに登場。これは通常バージョンなのか、今日のためのSEなのか…。

そしてヤンキーナイトというコンセプトに真っ向から対抗するスーツ姿が印象的です。※ドラムの伊東くんのみジャケット無着用。

まだ二十歳そこそこというフレッシュなバンドですが、なかなかの度胸です。
「湘南から来ましたかたことです。よろしくお願いします」と挨拶すると1曲目「エバーブルー」でライブスタート。

スリーピースだけどひとつひとつの音に力があるのでちゃんとバンドサウンドが楽しめる。そしてボーカル・長尾くんの声には切れ味があります。


2曲目「涙が晴れるまで」は跳ねるような軽やかなリズムの冒頭から心掴まれましたが、サビのメロディもめちゃくちゃ気持ちいい。ベース・純くんの低音コーラスも魅力的。BPM急上昇のラストといい面白い曲です。


「SAKIDORI RECORDSから来ているのでスーツなんですが、もう脱ぎます」とジャケットを脱ぐメンバー。

テンポも音数も減らしてからサビへと戻る展開に引き込まれる3曲目(タイトル不明)を終えるとここで一呼吸。フロアから「かたかた~!」と声があがると「なんだその野次!」と吐き捨てる長尾くん。「先輩ですから…!」と彼を諫めた純くんは、シャツのボタンも外してメンバーの中で誰よりもワルな着こなしの割にいちばん真面目かもしれない。


親戚レーベルゆえの出演ということで緊張していると話す長尾くん。出番前にはリンチみたいな事されて…と先輩たちからの可愛がりを報告しつつ、真面目に生きるのが一番、と言い切ります。

笑いを交えたトークはここまで。CRAWLレーベルのバンドとして、CRAWL15周年最終月、最終日に出演できたことへの喜びを伝えると
「いつか絶対、CRAWLといえばかたことと言ってもらえるようなバンドに僕らはなりたい」
「どうかそのときまで僕らを見ててください」
と力強く宣言。


そして
「いつか絶対その日が来るように」
「心を込めて」
と告げると「最果てから」を心のこもった、というよりも気合いの入ったプレイで披露してくれました。おそらくは今の彼らの代表曲。


スーツ着用で優等生、というイメージを植え付けるような演出でしたが中身は相当タフな気がします。個人的には2曲目の「涙が晴れるまで」とタイトル不明の3曲目が好み。でも夜寝るとき、ふと口ずさんでいたのは「最果てから」でした。なかなかに惹きつけるものがありますね。


いずれはヤンキーナイトを乗っ取る、ドレスコードはスーツにネクタイというサラリーマンナイトを開催する日がくるかも!?(…ちょっと見てみたいな)


セットリスト
01.エバーブルー
02.涙が晴れるまで
03.???
04.最果てから


■goomiey

現状、水戸から都内への移動は厳しいということでコメント出演となったgoomiey。それでもヤンキーナイト仕様のいで立ちで、参加できない無念さをにじませていました。「箸が転んでもおかしい年頃」という表現があるようになんでもケラケラと明るく笑う彼女たちの無邪気さが眩しかったな…。最後はMVを流すんですが、その直前には3人によるNiziU「縄跳びダンス」映像が挟み込まれる謎演出も。コメントNG集もあって、ライブをやっていないにも関わらずなかなかに存在感をアピールしてきた映像でした。


■bivouac

goomiey映像の間に転換を済ませ、bivouacが例年通り「仁義なき戦いのテーマ」で入場してきます。全員黒の特攻服でグラサン装着。ベースのユウジくんはリーゼント、ボーカルのノホリくんはお似合いな金髪、そしてドラムのヒロシくんは緑髪です。

「Teamぶっちぎり、ヤンキーナイト、bivouac始めますヨロシクどうぞ!」

そんな挨拶をかますといきなり「BAYSIS」からライブスタート。

“さぁ始まる30分”
“限りあるこの瞬間を”

この歌詞から続いていくサビがすごく好きで、自分たちの持ち時間をみんなとともに精一杯やり切る、そんな気持ちのこもった歌をライブの1発目に持ってくるセットリストにノックアウトです。


曲終わってひと言「bivouacですヨロシクどうぞ!」からすぐさま2曲目「you're my sunshine」へ。すでにこの時点でもうヤンキー云々は関係なくなっていて、ノホリくん以外の3人は笑みを浮かべて楽しそうにプレイしています。サビの演奏なんかは迫力満点、音が束になってかかってくる感じ。

そしてこの曲といえばこれ、“嘘じゃない!”も炸裂します。いつもいろいろイジられがちなこのフレーズも今日はどすんとストレートに。※リアタイしてないのでツイッターでは盛り上がっていたのかも?


演奏が終わるとここでひと段落。「暑いから脱ぎます」とタンクトップになったヒロシさんはこう続けます。
「今年も無事にヤンキーナイト開催することができました」
「これ(配信での開催)が無事かどうかもわからないけど」

そして収録ライブのアルコサイトやコメント参加のgoomieyにも触れて、盛りだくさんで祭りっぽくていいのでは、と話します。

年一となる特攻服を着たノホリくんの「私生活はかたこと寄り」発言も飛び出しますが、金髪だろうが緑髪だろうが、この4人が真面目に音楽や人と向き合っていることはみんな知ってますからね。

「俺たちは一瞬一瞬、ライブハウスというところで」
「時間を重ねてきて」
「どんな人間であれ」
「どんな私生活を送っているであれ」
「この場所に立ったならば全身全霊で歌っております」

そんな熱いメッセージに続いてノホリくんは
“今輝きだす僕らの夢~♪”
と歌いだす。「これ、アレじゃん…」と戸惑うヒロシさんを置いてけぼりにして、歌はノホリくんからユウジくんへと繋がっていく…。

これはユウジくんが12年前から温めていた「☆star☆」という曲なんだそう。「僕だって歌いたい…!」というイベントを主催しているユウジくんのオリジナル曲。

「ユウジにとって大事な曲なので」
「ヤンキーナイトで歌わせてもらいました」
「マジでボーカル狙ってるんですよ」
「あくなき向上心で僕の座を横から狙ってきてる」
「うかうかしてらんないんで全身全霊で音楽届けてます」

ボーカリストにここまで言わせるユウジくん。なんでも、発声についてノホリくんに聞いてくるほど、歌うことに対して真剣だそうで。ベーシストが歌うイベント、というとどうしてもお遊び、余興的な見られ方をしてしまいそうですが、ステージに立って歌う以上はちゃんと観客に楽しんでもらう、歌をしっかり聴いてもらう…そんな意思が伝わってくるエピソードです。


この後、フロント3人が揃って上手側に体を向けて演奏するパフォーマンスがカッコいい「ファンファーレ」、「何回だって言う、大丈夫、大丈夫だ!」のセリフが刺さった「僕に告ぐ」と立て続けに披露。

さらに「はじまりのうた」では巨体を揺らしアグレッシブに動き回るナオヤくんに目がいく。ユウジくんに視線を移せば、すでに汗だく。まっすぐな視線で歌うノホリくんを、リズム隊の素直なコーラスが支える。


最後の曲を演奏する前のラストMCでは、アルコサイトやgoomieyにも言及し、別々の場所にいても同じ時間に大事な家族が集まり、ひとつのことをやろうとする、それが嬉しいと語るノホリくん。さらには、かたことの素晴らしいライブにも触れ、おじさんはストレートにやれることやるしかない、とも。自虐のようにも聞こえるけど、bivouacの魅力はそこにあると俺は思ってます。想いをまっすぐに伝えることができる歌とパフォーマンスが何よりの武器。


あらためて、ライブについて話すノホリくん。
「配信ライブは何回かやっている」
「言い方悪いけど」
「これに命懸けれるかといったら」
「あんたの前でライブやりてえわって思っちゃう」
「命を差し出す、全身全霊で歌う、当たり前のこと」
「配信ライブ何回かやってるけど」
「やっぱりあんたの前でやりてえとそのたびに思います」


「いつか大好きな音に集まって大好きな音の前で」
「何の心配もせずにライブを」
「音楽を楽しめる日が来ますように」
「願いを込めて最後1曲」

「どんな答えだろうと受け止めるからさ」
「あんたの大事な答えをもって」
「ライブハウスで会いましょう」

そう告げると、ラストナンバー「Mr.answer」へ。

笑顔はちきれるヒロシくんの姿が今日のbivouacのライブを物語っていたような気がします。「歌えるやつは歌えよ!」とノホリくんが視聴者に促せば、ステージ袖からRhythmic Toy Worldのすーさんこと須藤くんがグラサン&特攻服で乱入しフロアをガンガン煽る!

それだけでは収まらず、まるでダイブするかのようにフロアへジャンプ!一瞬、飛んだすーさんを囲む幻の観客が見えたような気がしました。

そこに客はいなくてもちゃんと存在を感じて、カメラの向こうで観ている人に向けてやるからこそ熱量や感情が生まれる、そんなライブでした。


コワモテ衣装でもあっという間に素が出ちゃう、笑顔の4人。これぞbivouacです。
01.BAYSIS
02.you're my sunshine
03.ファンファーレ
04.僕に告ぐ
05.はじまりのうた
06.Mr.answer


■アルコサイト

本日のヤンキーナイトは大阪のライブハウス・LIP2ndでの収録ライブとなったアルコサイト。先日開催された彼ら主催の360°配信ライブもここLIP2ndでした。彼らの大阪でのホームグラウンドと言っていいのでしょう。

登場SEは今年も「男の勲章」。特攻服を着ていても爽やか笑顔が炸裂する4人。ボーカル・英雄くんはやたら似合う気がするなあ、ヤンキースタイル。ベースのはまくんはTeamぶっちぎりT着用でライブに臨みます。

最初に合わせる一音がクソでかい!
直後に「でっけえ音鳴らしにきました!」と叫んだ英雄くんに納得する私です。


ライブは「花鳥風月」で幕開け。前回の360°配信よりも鮮明な映像。シンプルにライブを観るという意味では4台のカメラを駆使した美しい映像は嬉しいですね。英雄くん、歌の表現力が増しているような気がする。圧と勢いだけじゃないような。

「蒼く染まる」では躍動するはまくん、そしてギターの隆明くんという両翼が楽しめる。ライブハウスのステージでプレイする4人を観るのは久しぶりです。照明もカメラワークも込みでワクワクする配信。跳ねながら演奏する隆明くんはギターの音まで飛んでいるみたいです。

マイクから離れていても俺のヘッドホンに響く英雄くんの絶叫。決して大きくはない身体から信じられないようなパワーを放つ。


3曲目は「雨は止んだ」。ギターの音色がめちゃくちゃ綺麗で聴き惚れる。メンバー同士絡みながらの演奏も、これぞライブ!な光景で嬉しくなります。リズムを合わせながら向かい合って演奏する両翼のふたり、楽しそうだなあ!シールドが絡まりそうになるピンチも笑顔で乗り切るアルコサイト。口をパクパクしながら叩く森田くんの姿はちょっと強烈な画でした。


事前収録であることを利用して
「bivouac良かったなあ」
「めっちゃ良かったなあ」
「かたこともね」
「2曲目が良かったな」
「アッパーやったもんなあ」
と聴いてもいない、観てもいないライブの感想を言い合い、笑いを誘う英雄くんとはまくんです。

「会えないのは寂しいけど大阪から愛を届けます」
「LINEで確認したら好き勝手やってええ、と言われているので」
「好き勝手やります」

三男坊らしい自由奔放さを漂わせる彼らは「30分じゃ収まらないので、ワンコーラスずつメドレーで」と言い放つと

「メランコリーガール」
「ジャパニーズスタンダード」
「キラーチューン」

の3曲をショートバージョンで連投。強く自己主張するというより、しっかりとバンドサウンドを支えるはまくんのベースがカッコいい。メドレー中もただ曲をこなすのではなく、英雄くんと隆明くんによる背中合わせのギタープレイを披露するなど見せ場もバッチリ。


メドレーの後は「この夏一番幸せだった記憶を思い出せ!」と叫んで「エンドロール」が披露され、あっという間に次が最後の曲に。


「俺らも東京行きたかったな」と話す英雄くん。無念さがにじんでいますが、「世界が終わる夜に」リリース記念の配信ライブに関する告知(10/4開催)をすると、「今日の続きはそこでしましょう!」と力強く告げて「終わらない」へ。

“その拳が明日を照らしてくれたんだ”の歌詞に合わせてカメラに向かい、拳を突き出して最高の笑顔を浮かべる英雄くん。

「画面を突き破るくらいのロックを歌ってる」
「お前も画面を突き破るくらい歌ってくれ!」
と、アルコサイトらしさ溢れる熱いメッセージでこちらの心をたぎらせる。


収録であることを感じさせない、というよりも収録による制限を超えてこちらに届くような、躍動するライブを披露してくれました。これぞアルコサイト。

「次はRhythmic Toy World頼んだぜ!」と〆のセリフを決めた英雄くん、なんだか頼もしかったな。


セットリスト
01.花鳥風月
02.蒼く染まる
03.雨は止んだ
04.メドレー(メランコリーガール~ジャパニーズスタンダード~キラーチューン)
05.エンドロール
06.終わらない


■Rhythmic Toy World

トリを務めるSTROKE RECORDSの長男は『ツッパリ High School Rock'n Roll』が流れる中、ステージに登場。モジャモジャヘアのヅラを被ったグラサン兄さん・内田直孝(通称うっちー)がこのバンドのボーカリスト。

「待たせたな!一日ぶりだぜぇ!!」と、前日のワンマンライブを踏まえての発言に思わず笑ってしまう。バンド的にはライブ連投で疲労も残っているでしょうが、そんなことは微塵も感じさせないパフォーマンスでした。

「最高の時間にしようぜ」
「Rhythmic Toy Worldへようこそ!」
とうっちーがキメれば
「YEAH!ヤンキーナイトいこうぜ!」
とベースのすーさんも叫ぶ。

始まったのは「波紋シンドローム」。ある意味ヤンキーナイトにふさわしい一曲です。カメラ目線でドラムの磯くんがファンを煽り、すーさんはヘドバンしながら演奏する。ギターのネックをそーっと触ったと思ったら激しくしこるアクションを炸裂させるうっちー。波紋~ではお馴染みといえるこの下ネタ上等な動作にニヤリ。ギター・きっちゃんによる、アウトロのギンギンなギタープレイにも痺れます。〆のワンツー!カウントに画面の前で呼応する自分。音源ではここまで反応しないですから、やっぱりこれはライブならでは。


「一番最初から、SAKIDORI RECORDSですってかたことが出てきて」
「新参者のくせにいきなり脱ぎやがって」
「あいつらルール知らねえんだよ」
「これだからガキは困るんだよ!」

トップバッターのかたことが聞いたら震えあがるようなコメントを放ち
「いいか、本物ってやつを見せてやる」
と先輩風を吹かせまくったのち
「…暑いんで脱ぎます」
とつぶやいて早々に上着を脱ぐうっちーです。


2曲目に用意したのは「s.m.p」。…ヤンキーの音楽じゃねえ。ロマンと夢溢れるイントロからしてもうテンション急上昇。サビで跳ねながら演奏する両翼…うんうん、そうだった。この景色は何度も観た覚えがある。コロナでしばらくおあずけを喰らっていたせいで懐かしさすらこみ上げてきます。

間奏で「ベース須藤憲太郎どうぞよろしく!」といううっちーの合図でスラップなベースプレイを展開するすーさん。きっちゃんも指さしてすーさんのパフォーマンスをアピールします。昨夜のワンマンライブもそうでしたが、ヤンキーナイトのリズミックもめちゃくちゃ楽しそう。

3曲目は「とおりゃんせ」。特徴的かつカッコいいベースイントロはいつ聴いてもわくわくしてくる。
ここでうっちーはbivouacをターゲットにトーク。
「ヒロシくんも一曲終わったくらいでさ」
「暑いんで脱ぎますって言ってタンクトップになっちゃって」
「髪の毛はいっちょまえに緑になっちゃってんのに」
「タンクトップは真っ白でさ」

「俺が本物ってやつを見せてやるよ」

ここまでくれば当然の流れが待っています。

「暑いんで脱ぎます」

そしてまた一枚脱ぐうっちー。


「こっからは俺らの音楽全力で受け止めに来い!」とスイッチを切り替えて歌が始まります。高速で歌うパートがあるんですが、言葉が綺麗に転がって耳心地の良さ抜群。ビブラートだったりノーブレスで長く歌い続けるスキルだったり、うっちーの歌のうまさは誰もが認めるところですが、コロコロと言葉を転がすテクニックもすごい。

「誰も止めないぜ、踊れよヤンキーナイト!」の叫びには俺の心が躍りました。アクションも音も暴れまくっていて、もう勢いは止められない。ついにモジャモジャヅラとグラサンも取っ払い、髪の乱れたうっちーが熱唱する。「とおりゃんせ」ではおなじみ、きっちゃんが拳振り下ろす瞬間にカメラが切り替わってしまったのは惜しかった…。オラオラ感のあるきっちゃんは貴重。


MCブロックでは、昨夜の配信ワンマンを経て気づいたことがあると話すうっちー。配信だからこそ、今まで行けなかった君の街まで、そして君の家まで行けている気がしたんだと。

さらに続けて、こう語りかける。

「そこで、観てんだろ、聴いてんだろ」
「俺の声聴こえてんだろ?」
「君の声が聴こえなくたって」
「そんなの関係ねえんだよ」

「君の声は」
「俺の頭の中でしっかりと作り出して」
「ここで鳴らしてるから」
「しかと俺たちの音楽受け止めてくれ」


そして「Cheki-Cheki」。ギターボーカルからハンドマイクオンリーのボーカリストにスタイルを変えて歌う。メンバー全員が気持ちを込めて演奏しているように感じるし、目の前にいないはずの観客の存在すら、浮かんでくるようだ。


本日5曲目となる「さなぎ」では、ずしんと来るベース音が最高。イントロを飾る磯くんのドラムも大好物。リズムに合わせて切替わるカメラがまた気持ちいい。3人が磯くんに視線合わせて演奏するキメとなるポイントはある種のエクスタシーすら感じます。

ブレイクからの再開時にちょけるうっちー、ハツラツなコーラスを披露するきっちゃん。みんな輝いている。


ヤンキーナイト、最後の曲を演奏する前にうっちーは語る。何をしようが時間は流れて、時代も街並みも友達も変わっていくと。でも――。

「最後にひとつだけいい?」
「変わんねえものただひとつ」
「それが歌いたくてここに来てんのよ」
「それは仲間だよ」


そしてラストを飾る曲、「Team B」へ。

“HEY!HEY!グッドミュージックで”
“WOH!WOH!ぶっ飛ばして”

見えるわ。HEY!HEY!でたくさんの手が上がるフロアの景色が俺には見える。

ナオヤくんを除くbivouacのメンバー3人がステージに登場し、わちゃわちゃと弾けている。ユウジくんはコーラスまで担当。すると今度はかたことのメンバーまでやってきた。ベースの純くんは先輩に囲まれてどう振る舞ったらいいのかわからず戸惑っている感じが出ちゃっているけど、そこが可愛いぞ。

最後はすーさんがフロアに降りてのベースプレイ。アルコサイトの上をいく、好き勝手やっちゃう兄さんたち、さすがです。


ヤンキーナイトの締めくくりは、うっちーからのメッセージ。

「俺の仲間を紹介します」
「かたこと!」
「goomiey!」
「アルコサイト!」
ここで『WOLF』リリーズ時のアルコサイト告知ポスターを掲げるヒロシくんがまた憎いね。
「bivouac!」
「そして俺たちがRhythmic Toy Worldだ!」
「また来年会おうぜ!Teamぶっちぎりでした!」


最後の最後でとびきりの笑顔を弾けさせたメンバーたち。配信ならではの工夫も入れ込みながら、今やれることを全力でやりきる姿は、スーツでも特攻服でも、めちゃくちゃカッコよかった。

ぜひともヤンキーナイト六代目の開催をお願いします。これはある意味、Teamぶっちぎりにおける一年間の集大成。一年の活動が間違ってなかったことをその笑顔で証明する場所。もし間違っていたとしたら…笑顔で仕切り直す場所。そしてこれは観ている我々も同じかもしれません。

来年も笑顔で会えますように!!

セットリスト
01.波紋シンドローム
02.s.m.p
03.とおりゃんせ
04.Cheki-Cheki
05.さなぎ
06.Team B


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