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【ライブレポート】2020/10/31 NёNeデビュー記念ワンマンライブ ”NёNe‐asobouyo!!”@池尻大橋#chord_

今回誘われて足を運んだのは、とある女性シンガーのワンマンライブ。もともとは4人組のバンドで活動していたのですが、ボーカルのNёNe(バンド時代の名前はNeco社長)、そしてベースの牧野が今年の9月にバンドを脱退。それから約1か月後の今日、NёNeがソロになって初のライブを迎える、という状況です。

ソロではあるものの、ともにバンドを卒業した牧野に加えてギター2名とドラムによるサポートメンバー「NёNe専属サポート楽団MEZASHI's」を従えたバンド編成でのステージ。バンド時代に一度ライブを観たことがある、という私ですが、今日のライブで感じたことを簡単にまとめておこうと思います。


会場となったのは池尻大橋#chord_。サイトをチェックしてもスケジュールなどの記載もなく、普段どういったアーティストがライブをしているのかがわかりません。スタンディングのキャパは150人、座席だと65席ですが今日はスタンディング形式。昼と夜の二部制となっており、自分は昼公演をチェックしました。

チケットはどちらも完売とのことで、まずは幸先の良いスタート。客層としては男性9割、年齢層やや高め、といったところでしょうか。


フロアの壁に設置されたモニターに映像が映し出され、8bitサウンドにアレンジされた新曲「First Step!!!」が流れていよいよライブ開演。やがてステージにNёNeとバンドメンバーが登場します。

初ワンマンの緊張や興奮が伝わってくるオープニングナンバー「First Step!!!」。序盤は少しシャイな雰囲気漂うフロアでしたが、一所懸命なNёNeたちの姿に応え、掛け声はできないけれど手を上げて盛り上がる観客たち。合いの手の手拍子も徐々に浸透していき、楽しい空気はどんどん伝播していきます。


以前のバンド時代は90年代テイストのロックサウンドというイメージがあったんですが、ソロワークはポップソング中心。可愛らしくもキャッチーでNёNeのビジュアルともマッチしている、そんな印象です。spotifyにはアップテンポな「First Step!!!」とバラード曲「点と点と線」という好対照な2曲が配信されているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。



サポートメンバーについても少し触れておきます。バンド時代からの盟友・牧野のベースはとてもドラマチック。曲を支えるだけでなく、彩まで添えていました。ツンツンヘアの見た目ながら、開演前から観客をもてなすホスピタリティを発揮する敏腕マネージャーです。


一度ステージからはけて、戻ってきたNёNeはマイクをスティックに持ち替えてドラムを演奏するサプライズ。披露されたのは放課後ティータイム、すなわち「けいおん」の曲ですね。「Don't say“lazy”」だったでしょうか。記憶違いだったらすみません。ソロになってからの時間が短く、持ち曲が少ないゆえのカバー曲、といった側面もありそうです。練習を始めてまだ時間が経ってない、そんな初々しさが薫ってくるようなドラミングにドキドキしながら楽しみました。もし本当にドラム初心者状態なのだとしたら、叩きながら歌うという実はめちゃくちゃ難しいパートを完遂したこと自体、凄いなと思います。しかもそれを初のソロライブで行うという度胸も凄い。

この1曲のみドラムボーカルを担当したNёNeはその後再びセンターに立ち、シンガーとして堂々とその役目を果たし、初ステージ本編は閉幕となりました。

アンコールでは、持ち曲数の問題もあったでしょうが、ソロとしての初ライブである今日はこの曲を届けたい、という意思も感じる、再びの「First Step!!!」。オープニングとは異なり、ステージもフロアも緊張から解放され、喜びに溢れているように感じました。


今まで続けていた大事なものから離れて、新たな道を行く。その決断に至るまでには様々な葛藤があったと思います。別れと出会いを経て、たどり着いた今日のステージ。記念すべきソロアーティスト・NёNeのFirst Stepがのちに大きな意味を持つよう、これからの活躍を期待したいと思います。


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