教壇に立ち続ける 93 今週の反省【note限定記事】
ハロウィンを「なまはげ祭り」と呼んだら、生徒に変な目で見られました。どうも星野です。今日は連続投稿日、ふたつめのお題は「今週の反省」です。例によって例のごとく写真付きで書いていきますので、参考になったなーとか、いいなと思って頂けたらサポートをお願いします。minneとFantiaはこちら。新作続々、元気に頑張っています。けれども赤字が続いているので、なんとかして収益化したい。買って頂けたらそれに勝る喜びはありませんが、拡散して頂けるだけでもありがたいので、誰かの性癖に刺さる商品を生み出していきます。
対話の中で見えてきたこと
生徒との対話がうまくいっていると、かなり生徒をその気にさせやすい、ということがわかりました。3年生とあれこれ雑談を含め話すようになったのですが、その方が圧倒的に授業を聞いてくれる確率が上がりました。ただ、私がまだ指導が甘いところがあって、40人全員の面倒を見きれないこと(これは物理的に無理なのでは……とも思いますが、今のところこの人数編成を変える予定は無さそうなので、順応するしかないです)、指導が厳しくできないことが現状の課題です。定時でも全日でも同じ傾向として、生徒が全体的に幼く、身体に不釣り合いなほど精神年齢も低めで、甘えん坊ちゃん・かまってちゃんがいっぱいいるのですが、彼らに厳しくしすぎるとかたくなになってしまうし、かといって甘やかしすぎるとつけあがるので、塩梅が非常に難しいです。
先日お隣の席の先生(同じくこの学校の全日制で初めて勤務されている方です)が、「生徒が真面目に授業を受けてくれない」と悲しそうにおっしゃっていて、生徒に手を焼いているのは私一人ではないのだと確認しました。その先生も穏やかで優しいタイプなので、厳しくすることが苦手と話されていたので、やっぱり生徒対応って難しいな、と思っています。授業を聞かない・提出物を出さない生徒に対しては、飴と鞭の要領で、最初は「どうしたの?」「何かあった?」「具合悪いの?」などと優しく声をかけていき、「理由がないならちゃんとやるのが筋だよね?」と最後にくぎを刺して終わっています。これで効くかどうかは生徒にもよると思うのですが、かなりビシバシ指導されている先生方も大勢いらっしゃるので、私も厳しめに指導できるようになりたいです。そのためには「芯の強さ」が大事だと思うので、まずは「この一線は越えさせない」という自分の中でぶれない軸を作っていく必要があると考えています。最終ラインは作っているので、あとはそれを生徒と共有して、満たさなかった者は容赦なく切り捨てる、という方針でいきます。
来年度からは最初にガツンと厳しく指導しておくことを徹底していきたいと思います。
ここ最近の成長
授業は最近、発問・板書・雑談等がうまくハマる場面が増えてきて、自分の成長を感じているところです。今までは生徒の頭にピンと来ていないことが往々にしてあったのですが、今は何とか生徒の疑問を拾い上げながらペースを合わせて指導ができています。少しずつではありますが、生徒と共に私も板書を工夫したり説明を工夫したり、その場に合わせて調整ができるようになったのが大きいと思っています。今まで頑張ってきてよかったな、と思えるのはこういう成長を実感する瞬間で、これからも教職を続けていきたいと思う原動力なので、大事にしていきたいです。
また、9月から授業の月間計画を立てるようになりました。これでかなり授業の見通しが立つようになって、大変楽ができています。行事の予定と教科の予定を自作の手帳に書きこんで、今月はここまでやる、これを扱う、と計算していく、そのひと手間を惜しまないことでうまく回っている部分もあります。経営者向きの発想らしいのですが、これができるだけでだいぶ授業の進行で悩まなくなるのでオススメです。
他の先生とのすり合わせも、今月は非常に多く行いました。現状このあたりまで授業をやっていて、定着しているかちょっと謎な部分はどこで……みたいな情報共有ができると、先輩方のお知恵を貸して頂けるので、とにかく頼ることを覚えるのも新人の務めなのだと思いました。最近は先輩の授業を見学する機会も設けてもらっているので、どう動かしていくのが最適解なのか、たくさん学ばせてもらっています。こういう場面でも成長できるのが教職の楽しみですね。
実践報告「中学生・現代語文法」
最後に実践報告を。
中学生に文法の授業を行ったのですが、「比較言語」の観点からの話をしました。みんなは英語を習っているけれど、この英文はは日本語に直すととどうなる? みたいに、「今まさに学んでいる言語」との関連付けをしていくことがきっかけになって、生徒が話題に食いついてくれたり、自分で「どうしてこんなに活用するのか調べたい」と言い出したり、活用の法則性に気付いて「どうして連体形と終止形が同じになっているのに分けなきゃいけないのですか?」みたいな素朴な疑問も口に出してくれたりするようになりました。私がもともと言語学畑の人間だったのもあって、スペイン語や英語、中国語との比較をしながら教えたのですが、生徒のキャパシティを大幅に超える情報をぶち込んでしまったので、それは反省しています。もっと伝える情報は精選すべきだったと感じています。特に中学生は、一度学んでいても頭から抜けていく速度も速いので、気を付けて復習させなければ……と思っています。期末テストまであと少し、のんびり、着実に、頑張ります。最後に反省の写真を。それでは、また。