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【国立編入】文系・英語苦手でも狙える!3年次編入合格体験記

自己紹介


こんにちは。ほしねこです。
令和三年度の国立大学3年次編入学試験に合格し、23卒として就活を終えました。

今回は、私の3年次編入の体験記をご紹介したいと思います!
編入試験に合格してからかなり年月が経過しておりますが、参考程度にご覧いただければ嬉しいです。

編入試験に関しての情報は十分に出回っていないので、「どう進めたらいい
の?」と戸惑う方も多いのではないでしょうか。
(私は独学で勉強していたので、情報収集に苦労しました、、)
卒論を提出して大学卒業の目途が立った現在、私自身の編入体験をここに記していきたいと考えています。

大学編入試験には英語は避けては通れない科目ですが、ここでは「英語が苦手でも大学編入したい!」という方々に向けて有益な(?)情報を発信していきたいと思います。

プロフィール

受験校

  • お茶の水女子大学    〈対面〉    ×

  • 國學院大學      〈オンライン〉  ×

  • 地方国立大学      〈対面〉      〇

専攻希望学問
私は人文学の学問(民俗学)を志望して3年次編入試験を受けました。
ただ、民俗学だけに絞ると選択肢が狭まってしまうので、国際、文化、歴史といった分野も視野に入れていました。

編入前の学歴
通信制高校 → 二年制の女子短期大学(1年間休学)

成績と単位数
GPA 3.50/4.00
・修得総単位:86
 出願時の単位や卒業要件に認定される単位数については、大学によって異なるので注意してください。

・中学の時から英語への苦手意識があり、英検準2級レベル
 とにかく英語嫌いなため、短大の単位でどうしても必要な時は楽そうな授業を選んで受講していました(ただのポンコツ)。
しかし、編入試験にはTOEICなどの外部試験のスコアや、英語の筆記試験を設けている大学がほとんどです。
特にTOEICのスコア提示が必要な大学は多いので、点数はともかく受験しておくことをお勧めします。

編入を目指したきっかけ

短大から大学に3年次編入する先輩は毎年必ずいらっしゃったので、編入試験に関しては入学直後から漠然とした情報を得ていました。
ただ、1年生の時に編入志望の学生向けセミナーに参加した際に、担当教授が

「編入のカギは英語!学内の成績に加えて、TOEICの対策は必須です!」

と何度も繰り返していたので、英語への苦手意識が強い私には難しいかなぁと諦めていました。
そんな私が本格的に編入を目指すようになった時期は、2020年の1月でした。
2020年といえば、コロナ禍で緊急事態宣言が発令され、世の中が混乱と不安に満ちていました。
そんな中、短大卒枠での就活を進めることは不利なのでは?と思ったことがきっかけです。
・・・勿論、自分の専攻したい学問をより高いレベルの教育機関で学びたいという動機もありましたが、やはり根底には学歴コンプレックスがあったのではないかと思います。
もともと四年制大学を目指して浪人していた私。
短大卒では終わらせないぞ!という強い意気込みが大学編入への道へと推し進めたのでしょう。

大学編入までのスケジュール

2020年
1月:短大の教授に相談。編入試験のために必要な情報収集を開始。
5月:受験校のリストアップや募集要項を確認。
  今年はTOEICの試験が9月までないことを知り、めっちゃ焦る。
6月:専門科目の勉強を開始。(専門書を読んで要約)
   國學院大の試験科目・古文の対策に力を入れる。
7月:TOEICの代わりに何か履歴書に書ける資格を取りたいと考え、
  漢字検定2級を受検→〇
8月:お茶の水女子大がTOEICのスコア提出を免除することを知る。
  最終的な受験校を上記3校に決定。
9月:願書・小論文対策に力を入れ始める。
  お茶の水女子大学 1次受験→×
10月:國學院大学 受験→×
11月:背水の陣で臨んだ国立大学の編入試験に合格。

以上が編入試験までの主なスケジュールになります。
次節では、各大学を受験してどのように感じたかということを時系列ごとにまとめたいと思います。

受験体験記

お茶の水女子大学

編入学の中でもハイレベルかつ狭き門の国立大学ですね。
受験にはTOEICのスコア提出が必須であったため、当初は受験校のリストから対象外でした。
しかし、2020年はコロナの影響でTOEICの試験が9月まで実施されないという事態に陥ります。
編入試験前にTOEICを受検して最新のスコアを更新しようと意気込んでいた学生は、さぞかし落ち込んだことでしょう。(私もめっちゃ焦りました)
そこで、大学側は「TOEICのスコア提出を免除する」という救済措置をとりました。
その文言が募集要項に追加されたことを知ったのが、8月。
人文科学に関する論述・口述試験だけで受験できるなら「ラッキー!」と考えた私は、お茶の水女子大への編入学にチャレンジすることにしました。
お茶の水女子大の出願期間が9/8~9/10だったので、願書提出は間に合いました。

そして、試験当日。
受験会場の講義室に入ると、周りには参考書を読んでいる優秀な(?)学生がズラリ。お茶の水女子大を志すだけあって、在籍する女子短大の騒がしい雰囲気とはわけが違います。
試験監督から問題用紙を配られると、その紙幅の厚さにふと疑問を感じます。
「なんだろう。人文科学の小論文にしては問題数が多そう、、」
モヤモヤした気持ちのまま、試験開始の合図とともに表紙をめくりました。

・・・すると、なんということでしょう。
英語の問題がズラリと並んでいるではありませんか!
(しかも読解と作文の両方)
この問題を見た瞬間、英語の対策を一切していなかった私は
「終わった・・・」と思いました。
もちろん結果は不合格。
世の中、そう上手くはいかないものですよね。

ここまでご覧くださった方で「英語は苦手だなぁ」と感じている方は、
少しずつでも良いので今すぐ英語の勉強に取り掛かってください。
編入試験に必要であることはもちろん、その後の就職活動でも
社会人になってからでも英語はついて回るのです!
TOEICのスコア提示は就活のエントリーシートでも求められます。
(実体験)

國學院大學

國學院大學は私が専攻したい日本民俗学の最高峰であるため、当初から第一志望校でした。
私の場合は文学部を志望していたので、受験科目は古文と面接でした。
ただ、コロナ禍ならではの想定外の事態が起こります。
それは、すべてオンライン試験での実施に切り替わったことです。
新型コロナウイルスの感染拡大が懸念され、
編入学試験が実施されるのかどうか入試の混乱期ならではの特徴でしょう。

専用のアプリケーションを使ってPCの内カメラで受験生の様子が録画され、
画面外に視線を外すと警告されるようなシステムでした。
ただ、この試験方式になったことで私は極度の緊張状態に陥りました。
初めてのオンライン試験で不安だったことに加えて、
古文の問題画面と回答画面が分かれていたことで問題文を読みながら回答できない状況に不具合がありました。
さらに、ブラインドタッチができない私にとって、
視線がキーボードにいってしまうとカンニング行為を疑われるのではないかという視線問題は恐怖でしかありませんでした。
オンライン試験であったためか面接でも受け答えがぎこちなくなってしまい、筆記・面接ともに実力を出し切れませんでした。

・・・とはいえ、古文の学力不足が根底にあったことは否めません。
高校の教科書や単語帳、編入試験の過去問を使って勉強していたのですが、
1人部屋にこもって独学で勉強することに限界を感じていたのも事実です。
なので、1人だとモチベーションが維持できないという方は予備校に通ってみるのもいいかもしれません。

地方国立大学

チャレンジ校のお茶の水女子大はまだしも、第一志望の國學院大まで不合格になった私は、かなり焦っていました。
編入試験のピークは秋です。
すでに11月に突入していたので、今からでも出願できる大学を情報収集をしていました。
短大生の場合、卒業論文の作成の時期とも重なって忙しいスケジュールになるのですが、第一志望+2、3校受験した方が安心できると思います。

「これでダメなら就活しよう」
そんな背水の陣で挑んだ地方国立大学の試験で合格を掴むことができました。
編入試験の面接はオンラインと対面の両方を経験しましたが、
やはり対面の方が圧倒的に自分の熱意を面接官の先生方に伝えられると実感しました。
また、この大学は私が在籍していた短大から毎年数人ほど編入実績があるため、歴代の過去問や編入後の生活についてOGからお話を伺うことができた点が大きな安心材料となりました。
私は母校のOGの方2名とLINEでやりとりしたり、Twitterで3年次編入した先輩に質問したりして情報を集めました。
独学だと編入試験に関する情報を集めることが難しいと思いますが、
SNSやアプリを使ってOG・OBの方と繋がると、編入後の学生生活や履修相談を行っている方もいらっしゃるので、ぜひ有効活用してみてください。

まとめ

このnoteでお伝えしたいことは以下の2つです。

1. 英語が苦手でも、試験科目に英語を用いない大学は存在する。
  
(ただし、専攻分野は限られる)

2. 独学でも必要な情報収集をして、正しい方向で努力をすれば
  合格することはできる。

編入試験は他の入試と比べても、受験する人が多い試験ではありません。
特に、短大生の場合は就活か編入か進路に迷ってしまったり、
短大での学業やバイトなどの両立で悩みを抱え込んでしまうこともあります。
周囲の学生がサークルや遊びに精を出す中で、学生生活を勉強時間に当てて、現状に満足することなく試験に向けて果敢に挑戦する方。
自分の専攻したい学問のために日々勉強されている方。
そんな貴方を、私は応援しています。

最後まで諦めなければ、道は必ず開かれる!と信じています。

今後は、以下のトピックに関するnoteも徐々に発信できたらいいなと思っているので、受験生の情報収集に少しでも手助けになれば幸いです。

・編入生としての学生生活
・単位認定と履修の組み方
・就職活動で良かったこと、困ったこと

それでは、また。

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