|letter|10月のはじめのひとりごと
10月へ。
相も変わらず、ぐんぐん深まって、ひろがってゆきますね。
はやくて、おおきくて、やさしい。
さらさらの、こまやかさ、ゆえ。
*
イランの映画を何本か観ていました。
イランの作品には、深いところから人間の人間らしさを見つめるものも多く、切ない状況があるとしても、そこも抱きかかえて、あたためてしまうようなところがあって
描かれる内容がいずれであっても、観ていてどこかほっとするのです。
人種や民族や国籍や、そんなカテゴライズはあれこれあるようだけれど
ひとは、何処にあっても、同じようなことで悩んで、同じようなことで笑って、そうして生きている。
ひとの悩みは、星の数ほどありながら。
けれどほんとうに、そのひとだけのものではなく、人類が持つ「共有のプール」のようなところが、あるのでしょうね。
プールのようなもの、たぷたぷと揺れるそれを、おおきなおおきな海のように感じることもあるかもしれませんが
「そのひとだけのものではない」ということに、ほっとして大丈夫。
そして、そのプールのようなものを、遠くにひかるちいさな雫を見るように、やさしく見つめる、そんな《視点の場所》もある。
それぞれにそれぞれの、距離感やタイミング。
どの《場所》にいても、大丈夫。
*
《うちゅう》の、やわらかさも、かろやかさも
さらにさらに、そのままに、ひらかれてゆくようです。
ふぁあ、うっとり。
特別も、ふつうも、溶けあった《いま》
意味づけから遠く離れた《場所》で
眼差しは
ただただめぐってゆく景色を
ただただ愛おしく、見つめています。
みなさまも、よき10の月を。
こちらも open しています。タイミングを感じる方とのご縁、たのしみにしています。
with love.
sui
at
hoshimiya jiku