|letter|8月のはじめのひとりごと
8月。
暑さにありながら、秋へ向かってしずかにほどけてゆく空気の様は、まるで物語のよう。
*
神話の世界が好きなのです。
占星術とリンクして、ギリシャやローマのものもそうですが、シュメールなどメソポタミアのもの、北欧や南米のもの、中国や日本のものなど、各地に神話はあって
その表現は、時折違ったり、真逆になったりしながら、符合することも多々あり。
そうしたあれこれを辿ってゆくと、「ひと」が編んできた編み目のようなものが、見えてくるように感じます。
神話自体を信じる、というアプローチとは違って。
ひとがそれを編み、その編み目のうちに、さらにいろいろを編んで、そうやってつくってきた編み目の、それとしての働きを、働くもの。
ひとは、それに支えられたり、それに囚われたり、それに抗ったりするわけですが
その働きをそれとして知ることで、ゆるめることも、場合によってはほどくこともでき、そして、ほどかれた場所から、愛することもできる。
そんな場所で、見ています。
「おてがみセッション」でお手紙を書くことは、外側の何かに囚われてしまった物語を、そのひとの内側から、あらためて起こし直すことに、どこか似ています。
本来は、そのひとのうちから起こるもの、でありながら、そのひとから離れ、漂流し、「外側の何か」に変わってしまったそれを、そっと取り戻して、起こし直す。
なんて言うと、ちょっと壮大ですが。
でも、そんな何かにどこか似ているのだなあ、と、あらためてじんわり感じていたのでした。
*
目に見えるやり取りも、目には見えないやり取りも、どちらも、うれしく、あたたかく。
ほしみやじくう という <場所> にお立ち寄りくださり、いつもありがとう、です。
よき8の月を。