「まっくろくろすけ」出てくるぞ!
築200年ぐらい?と言われる、古民家を息子と一緒に引き受けました。この場をどう利用するか思案中のため、とにかく3世代分が溜め込まれた家財を通いで片づけ中。
この旧家に本当に何年ぶりでしょうか?アサポンとノノちゃんの2人の子どもがやってきました。子どもの笑い声や泣き声がこの家に響きます。空き家日本一のこの県、そして超高齢化。私もそれなりの歳ですが、ここでは私よりさらに歳を重ねた人がほとんどで、地元の子どもはほとんど見かけたことがありませんでした。子どもがいるだけで家に未来を感じます。
この家のまわりには、7000平米ほどのプラム畑が広がっています。8月の中旬ともなるとシーズンも終わりかけですが、まだプラムを木からもいで食べる楽しみもあります。
このプラム畑を管理してくれているナカムラさんから、「金はいらねーよー」と、またまたたくさんのソルダムをいただいてしましました。桃は近所の桃農家さんからハネモノいっぱいで500円で譲ってもらいました。
お兄ちゃんのアサポン、こんな小さいカラダなのに、おなかの中に数個のプラムが納まりました。
運転を頑張ってきました子ども達のパパはお昼寝です。冷房はありませんが、風が通り抜ける部屋で快適にお昼寝できたようです。本当は蚊帳の中でのお昼寝を実現させたかったのですが、未だ片付けの中からは発掘されていません。残念!でも夏休みらしい一コマです。
古民家には特に多くの神様が宿っているのではないかと思っています。火の神、水の神様、柱の神様、門の神様、御不浄の神様と八百万と言われる神様はじめ、もっといろんな神様がいるのではないかなぁとも思う時があります。
2人の子どもを2階の元蚕場に連れていきました。妹のノノちゃんは古くて暗いこの屋根裏ではママにしがみついて、一刻も早くこの場を去りたい感じです。お兄ちゃんのアサポンも頑張っているけれど、どちらかといったら引き気味です。暗いだけではなく、なにかに畏怖の念を抱いているのではないかなぁなどと思うのです。自分たちよりも何倍もの年月を存在しているものの「なにか」を感じていてほしいとも思います。
1階に降りてきてからお兄ちゃんのアサポンは、2階に向かって「まっくろくろすけでておいでぇ〜、でないとめだまをほじくるぞぉ〜」と歌います。下の明るいところからなら怖くない!八百万の神に「まっくろくろすけ」も参戦です。まっくろくろすけはきっといるよ。
私たち親子、そして助っ人の友人達が2階と3階でお片づけをすると、何年も溜まったホコリで自分たちが「まっくろくろすけ」になります。多少ハウスダストアレルギーのある私ですが、不思議とこのホコリを吸ってもセキもクシャミもでません。カビ臭さも感じません。
「まっくろくろすけ」の残骸、おそるべしのいい感じです。
お盆休みの一泊二日、孫を迎えたおばあちゃんの気分を味わいつつ、最後に「またきてね!」のゆびきりげんまんをしてバイバイしました。次にきた時も「まっくろくろすけ」を信じているかな。
家を継いで行くこと。
人の想いだけでなく、世代を継いで生きとし生ける物の営みがあってこそと、子どもの声にエネルギーをもらった夏休み。
※写真は2人のママの愛情深い視点の写真をお借りしました。感謝!