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おすすめ音楽:宮本浩次さん『あなた』(アルバム『ROMANCE』)

彼をよく知らない。破天荒で、応援歌を歌っていて、いつも何かしら叫んでいるイメージしかなかった。

『あなた』を聞いて、驚いた。

「もしもー」と始まった時に、

こんなに澄み渡るような透き通った声で、繊細な優しい声であることに。
きらきらした美しい粒子が心の隅々まで行き渡って、傷のある所を癒すかのようで、
自然と涙が出てきた。びっくりした。

古い歌で、切ない失恋の曲であることは知っていた。
でも原曲以上にもっと、大きな世界であらゆるジャンルの悲しみを癒すような歌声だ。
きっと「暮らし」の歌でもあるから、そこに私はぐっときたのだろうと思う。

この粒子のような優しさがベースにあって、あの迫力ある応援歌が作られるのだな、と思った。

時々、インタビューなどで立ったり座ったり、思いのまま表現する、宮本浩次さんを見ていると気持ちがいい。
シンプルにありのままでいいんだということ、それが素晴らしいんだといういことを思い出す。

アルバム『ROMANCE』より、『あなた』。
(この後に続く『異邦人』のアレンジも、宮本さんのイメージにぴったりで好きだ。かっこいい。)

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