リーガルテックの猛攻が止まらない
以前にも取り上げましたが、契約書をAIでレビューする「リーガルテック」が普及し始めています。
そして、この勢いは止まらないでしょう。
リーガルテックの2強と言えば、リーガルフォース社とシーバテック社です。
リーガルフォース社は2017年設立で導入企業は既に800社を超えます。
シーバテック社はリーガルフォース社の後追いのイメージでしょう。
リーガルテックを導入する企業ですが、最低でも数十人規模の法務部門があり、契約書レビューに関わる業務が月に10件以上は欲しい所です。
両社サービスの月額は新入社員1人分の給料レベルとなります。
そのため、最低でも月10件以上の契約書レビュー業務が発生しない企業以外には導入メリットが中々見出せません。
もちろん法務部員の負荷軽減という理由で導入も考えられますが、法務の方の中には契約書レビュー一筋の方も大勢います。
AI導入に対して反発する方も多く、導入が進まない企業を多く見ます。
ただ、800社も導入が進んでいるということは、そこらへんサバサバした社内風土が日本企業にも生まれてきているのかもしれません。
リモートワークの普及により、エンゲージメントや社風を大事にする日本独特の会社文化が失われていっています。
今後、ジョブ型や裁量労働制が適用されていった場合、日本企業は完全に成果主義へ向かうでしょう。
日本は従業員の解雇が難しい国で有名です。
そして、「完全成果主義導入」と「解雇難」の二刀流により、今後の日本企業の発展は難しくなっていきます。