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【苦戦する新聞業界のこれまでとこれから】第11回情報リテラシー論

僕はデザインを学ぶ大学に通っている大学生です。今週も、通っている大学で受けている「情報リテラシー」という授業で学んだことを自分の言葉で皆さんにシェアしていきたいと思います。

今回の授業のテーマは、『苦戦する紙媒体と電子書籍』でした。紙媒体業界の現状や、これからの文字文化のあり方についてさまざまなお話が聞けました。その中で特に新聞についての話題が印象に残ったので、そちらを中心に今回はブログを書いていきたいと思います。よければ読んでいただけたら嬉しいです。



1.下がり続ける新聞購買率   

https://www.pressnet.or.jp/data/circulation/circulation01.php

皆さんの周りで新聞を読んでいる方はどれほどいらっしゃるでしょうか。ぼくが子供の頃は電車の中や、駅のホームでは特に新聞を読んでいる方をよくみた記憶があります。ですが、ぼくが高校生になり電車通学していた時を思い出すと、みんなスマホを眺めていて新聞を手に持って読んでいる方はほとんど見たことがありませんでした。

日本新聞協会が公表している「新聞の発行部数と世帯数の推移」を見てみると、新聞の発行部数は2000年から右肩下がりとなっています。

一般紙とスポーツ紙を合わせた2000年の新聞発行部数は約5370万部でしたが、2020年には約3500部となり、わずか20年で、2000万部も減少してしまっています。

また2008年から1世帯あたりの新聞購買部数が1を下回っています。2000~07年までは1世帯当たりの部数は1を保っていましたが、2008年に0.98となり、1をきりました。こうして07年以降は徐々に数値を下げています。
2020年には1世帯当たり部数が0.61となったそうです。しかし、現実として2000年以降の世帯数は増加傾向であります。2000~20年の21年間で約1000万世帯も増加しているそうです。核家族や単身世帯が増加するなど、時代の移り変わりに伴う生き方の変化も1世帯当たりの部数に影響しているのかもしれません。


2.若者は新聞離れはしても、文字離れはしていない


上の表をみると、10代から30代の新聞の閲読の割合はとても低く、若者の新聞離れが読み取れます。たしかに僕の周りの知り合いを見ても、中学高校までは少しですが、実家で撮っている新聞を読むという子はいましたが、大学に入って新聞を読んでいる人はほとんど見かけません。今は、手元のスマートフォンのニュースアプリや、TwitterなどのSNSで、最新のニュースが無料で手軽に閲覧できる時代ですからね。わざわざお金を払って、新聞を買って読むという若者は少ない気がします。このような面から、現代の若者は文字離れをしているとおっしゃる方もいます。たしかにそれは一理あるかもしれませんが、先程の表にもう一度目を向けてみましょう。

表の青色のテキスト系SNSのカテゴリーに注目してみてください。こちらは逆に40代から60代の利用の割合が低く、10代から30代はかなり大勢の割合の方が利用しています。しかも、このテキスト系SNSは新聞のように情報を受け取るだけでなく、自分が発信者側にもなり得るのです。読むのと書くのとではまた、大きく違った難しさがありますし、どちらも学べるテキスト系SNSは新聞に並ぶ、もしくはそれ以上の文字との関わりが見込めるツールと言えると思います。ですから、新聞から離れているからといって若者が文字から離れていると捉えるのは少し違うかもしれません。

ですが!若者が新聞や本などの活字離れをしているというのはおおいにあると思います。わからないことがあれば、すぐにスマホで検索をかければ分かってしまう時代で、本などで調べる機会はほとんどありません。ニュースも自分が気になったものだけをタップして読むので、新聞のように自分が気になる記事以外を読んでみたり、読んでいてわからなかった難しい言葉を調べてみたりということもありません。本や新聞など、作家さんやライターさんなどのプロの方が書かれた文章だからこそ、そこから得られる新たな価値観や学びは必ずあると僕は思います。たしかにスマホで文章が読めるのは便利だけれど時には、ときには新聞や本といった紙媒体を味わうのも、自分の成長につながる気がします。



3.世界的に見ると圧倒的に新聞を読んでいる日本人

ここまで、日本で新聞を読む方が減っているというお話をしましたが、それでも世界的に見れば日本人は新聞をよく読む国のようです。

上のグラフをご覧ください。こちらは世界の新聞発行部数(2019)のランキングですが、発行部数世界上位10社に日本の新聞が4つランクインしており、1.2位は読売新聞と朝日新聞で、読売新聞に関しては、3位のインドの新聞の2倍以上の発行部数をほこっています。僕は最近の日本人はスマホなどでニュースを見る人が増えているから、世界で見てもそこまで高い順位でないと思っていたので、この結果をみて驚きました。考えられる理由をいくつか調べてみたのですが、1つの大きな理由として考えられるのは、日本の新聞の各家庭への配達制度です。日本では昔から水道や電気と同じように新聞が各家庭に配られています。他の国ではあまりない制度のようです。これが今なお日本人が新聞をよく読むとされている理由の一つでしょう。新聞配達と聞くと、ぼくは牛乳配達を思い出します。ですがその牛乳配達は今ではほとんどなくなってしまっています。いまはまだ新聞の配達は生き残っていますが、この先10年20年経ったら無くなってしまっていることも十分考えられます。この先新聞社はどのような対策を練っていくのか注目したいです。


4.【新聞の新たな取り組み】
指定した日付の新聞を印刷できる自販機「ペパPON(ペパポン)」

これまで新聞の購読数が減っているという話をしてきましたが、新聞社はそれに伴い新たなビジネスを始めています。その一つがこの『ペパPON!』です。お誕生日新聞 自動販売機ということで、自分の誕生日の年と日付を入力すると自分が生まれた日の新聞を買って購入することができるそうです。たしかに自分が生まれた日の新聞みてみたいですよね笑
その日はどんなニュースや報道があったんだろう。
その日はどんな天気だったんだろう。
その日はどんな番組をやってたんだろう。
それらがわかることで、より自分の誕生日の日に愛着を持てたり、家族と自分が生まれた日の話をするきっかけになりそうですよね。手元にも残しておけるということで、ありそうでなかった素敵なアイデアであるなと感じました。自分ももし街で見かけたらぜひ購入してみたいです。

何か新しいものを生み出してそれに取り組むのもいいと思います。各新聞社、インターネットでの新聞の有料配信などすでに行なっています。ですが、講義をしてくださっている先生もおっしゃっていましたが、新聞はとても長い歴史があるからこそ、これまで培ってきたデータや情報は膨大にあるわけです。これからでなくこれまでに目を向けて、新聞サービスの新たな形を生み出すのも、新聞を未来につなげる一つの方法な気がします。

5.終わりに

日本最初の日本語の日刊新聞は京浜地区で1870年(明治3年)に創刊された、横浜毎日新聞という大新聞です。その後、東京日日新聞、郵便報知新聞、朝野新聞などが次々と創刊されました。これらはすべて大新聞で、小新聞としては読売新聞が1874年にその産声をあげ、以降、朝日新聞などが発行されました。
https://www.homemate-research-newspaper-office.com/useful/newspaper/

上に書かれているように、新聞は遠い昔から日本人の生活を支えてくれたメディアです。いまインターネットの普及が進み、新聞の歴史も大きな分岐点にいると思います。今を生きる人々がどのような情報の受け取り方を求めているのか考え、本質的な対策を考えていく必要があると僕は思います。
個人的には、普段新聞を読むわけではないですが、新聞には何かの形で残っていって欲しいなと思います。なくなってしまうのはやっぱり寂しいです。笑

今週はここまででレポートは終わりになります。

最近本当に寒くなってきましたね。⛄️
流石に僕も部屋にこたつを出しました。出したはいいのですが、快適すぎて今まで以上にグータラしてしまっていて、残念な僕です笑  

あ、そうでした!前回のブログで今までで最高の13のハートをいただきました。読んでいただいた方ありがとうございます。たくさんの方に読んでいただけて嬉しいのと同時に、皆さんにみられるからこそよりブログの情報や文を慎重に選び書くようにしなくてはと強く感じました。残り長くはありませんがまだブログの投稿は続きますので良ければ読んでいただけたら嬉しいです。

それではまた来週〜👋
みなさん、あったかくしていい年末を迎えましょう😊


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