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わたしの3つの雑草

はじめまして
星畑ひかりです

一昨年からずっとインストールしたままだったnote。
色んな人の想いであふれているnoteに
なぜか近づけなくて、開いては閉じていた。
いろんな手段で想いを文章にしてきた
シンプログやインスタ、TwitterやFacebookにホームページ。

でも、いつも悩んだ時に帰るわたしの原点と言う名の思い出たちと
何かを掴みたくて、もがいてあがいているわたし自身が
何を見つけ何を残していくのか
気になって、リスタートしたくなった。
新しく書いていこうって。

そうして始まったnote。

雪が降りそうなふるさとからどんどん遠ざかる電車の中より揺られながら書く
第1話は、「わたしの3つの雑草」です。

どうぞ。


オオイヌノフグリ

カバー写真の青くて小さなお花。
その名前の由来よりも別名の方が素敵
・瑠璃唐草(るりからぐさ)
・天人唐草(てんにんからくさ)
・星の瞳

って
でもね、オオイヌノフグリって呼ぶんです私は。

花言葉は
信頼・神聖・清らか・忠実

踏まれても踏まれても枯れず強く根を張り
毎年毎年花を咲かせます

小さく道端に。
だけど美しく強く。

ハルジオン
花言葉は、追想の愛。

保育園の頃、母と歩く道で毎日のように摘んでいた。
母と手を繋いで毎日歩いて通った。
保育園が見えてくると寂しくて立ち止まる私に
ほら、ハルジオンが咲いているよってピンクの可愛らしい花をいつも見つけてくれた。
焦らせることなく、気がすむまで摘ませてくれた。
小さな片手いっぱいに摘むと握りすぎてクタクタなハルジオンを掲げて、先生にあげに行こう!って自ら母の手を引っ張り保育園に行くんだった。

そんな雑草を、先生はペットボトルを切って作って花瓶にして
ありがとう!って毎回活けてくれた。

別名、貧乏草とも呼ばれていて
摘むのは良くないとも言われているそうだ。
でも、昔も今も一般的には貧乏だが幸せだ。

思い出のお花はもうひもつ

ネジバナ
まっすぐ伸びた茎に小さなピンク色の花がねじれ螺旋状になって咲くもの。
花言葉は、思慕。

小学校の校庭の崖にたまに咲いていた。
お母さんが教えてくれたそれを見つけるのが嬉しくて、見つけては夜ご飯の時に
あのね、あのね!って話してた

大学一年生を迎え、東京に出て数ヶ月。
東京でも見つけたネジバナに心はずんだ
でも、鉢植えの中に咲く二本のネジバナにかわいそう、と思ったんだ。
広々と崖で毎年広がっていくたくましい姿が、狭い鉢植えの中にいた。
だけど、
茎は太く、花は大きくピンクも濃い。
都会で負けずにたくましく大きく見えた。
私も頑張る。
そう、写真とメッセージを母に送って学校へ行った。
すぐに返事がきて、ネジバナを見つけたその心を忘れないようにってお父さんからだよって。

小さい頃、あのねあのね!って話していたのを父もちゃんと聞いていたんだ
嬉しかった。強くなりたい、そう思った。

この3つの思い出いっぱいの花は、
今では実家の庭で毎年春に咲き誇る。

どこからかしら種が飛んできた。
はたまた、私の体にくっついてきたのだろう。

小さくて小さくて
思い出なんて忘れてしまいそうなもの
だけど、
大切で大切で守りたくなるもの。

どんな状況でも、
根を張り太陽を求めて強く強く伸びる
どんなに踏まれたって
根を張り何度だって顔をだす
季節を告げ、下を向いて歩くそんな時にいつも勇気付けてくれる。
そんな、雑草がだいすきなんだ。

誰かがつけた
その名前、
花言葉と言う名の願い。

今もこうして誰かに届き、受け継がれる。

想いは大切なんだ。
想いを知ることも、込めることも、つくることも。

大切だと思うんだ

そんな原点を教えてくれた
わたしの3つの雑草。


母は花言葉を知っている。


ありがとう。


またね。



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