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「田名網敬一 記憶の冒険」に行ってきました

国立新美術館で開催されていた「田名網敬一 記憶の冒険」に行ってきました!(この企画展は公開終了しています)

美術館入口でお出迎え

いやぁぁぁ、圧巻!
先に感想を一言で書いちゃいましたが、もうこの一言に尽きる、そんな企画展でした。


入ったその瞬間から100%田名網ワールド!
大きな作品は、これぞ田名網敬一!というインパクトで期待に応えてくれるし、ずらっと作品が並ぶそのボリュームに圧倒されます。

しかし、まだまだこんなもんじゃなかった。進めば進むほどさらに作品が続きます。
立体造形物もあますことなく田名網ワールド。

田名網敬一といえば、”極彩色のコラージュ”みたいなイメージが強かったのですが、それだけではなかった。例えばこの背景が黒の作品群、描かれている木や鳥は日本画のようで、高級な盆栽のようで、でもどこか狂気的で目を奪われました。こんな作風もあったのですね。


日本画と思ったら今度は西洋画。展示室を進むたびに新しい世界観が広がっていきます。

そして小さな部屋なども。外側のどの位置から見ても、絵が埋め尽くしております。

日本、いやどこの国とも場所ともつかない、夢の中のような世界が続きます。



”太鼓橋”というのが重要なモチーフのようです。現実にはあり得ない角度で絶対に渡ることのできないこの橋、とっても魅力を感じます。いったい何と何をつないでいるのか。

橋の周りには絵画が取り囲んでいます。とにかく量が多い!情報が多い!

で、次はピカソ。
田名網敬一のフィルターを通したピカソはこんな風になるのか。独自のスタイルを貫くというイメージだったので、ちょっと意外でしたが、私はけっこうこのシリーズ好きです。

いやいや、まだまだ。ピカソシリーズもどーんとあります。

ね、圧巻でしょ。ひとつのテーマでこれです。
がまだ続きますよー。

今度本立体作品が登場です。

一度見るともう目が離せない。そんな存在感ある像がいっぱいです。
なんだか仏像を見ているような気持ちになってきます。

そして立体作品を取り囲むように大きな絵画も並びます。

この作品も心惹かれました。大好きな伊藤若冲を思わせるような、緻密な鶏。この狂気的なところが惹かれるのです。

こちらは赤塚不二夫とのコラボです。これもおもしろかった。

確かに赤塚不二夫で田名網敬一。どっちかに寄ることもなく、カラーが薄れることもなく、真のコラボですね。

最後の写真は、田名網敬一のTシャツ、バッグ、グッズ…。展示もここで終了でした。

この色あい、立体、そして圧倒的な物量。ペースを保ちつつ見ても絶対に疲れるだろうと思っていたけれど、実際は見れば見るほどパワーが満ちてくるような感覚になりました。圧巻!けれどこれじゃなきゃ!なんて思ったり。

田名網敬一の作品の中には、様々なものが見え隠れしています。生、死、戦争、宗教、性、東洋、西洋、ポップ、奇想…それらが極彩色とあらゆる形でいくつも重なり合い表現されています。作品を見てなぜか気になる、惹かれる、目が離せないのは、人としてDNAの中に存在している何か、どこかで見た何か、空想の中にある何か、そんな自分の中にある何かが反応しているせいかもしれません。

とにかく圧巻。この圧巻こそが田名網敬一。
願わくば、もう一度見たい。またあの田名網敬一ワールドに浸りたい。
そんな企画展でした。


今日もありがとうございます。



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