五島列島ツーリング-計画編


当初の予定

勤続10年目の1週間休暇を活用して、Bromptonを持って長崎県五島列島に行くことにした。五島列島には前々から興味を持っていたものの、ちょっと調べたくらいではルートを引くことができなくて、準備段階で何度も挫折していた。
今回は日本橋のアンテナショップで色々と相談乗ってもらえたおかげで、五島列島の全体像と各島へのアクセスに関して自分の中の整理がある程度ついたので決行することにした。とはいえ、行程はざっくりと前半部分まで。天気や体力などを考慮して、後半は臨機応変に決めたい。
アンテナショップで教えてもらったおすすめをざっくりまとめると以下の通り:

  • 周遊ルートは北(小値賀島)から南下するか、福江島から北上するかを決める

    • それぞれ自治体が異なり(小値賀町、新上五島町、五島市)、パンフレットも複数に分かれている

  • 本土からのアクセスは博多港からのフェリー「太古」が非常に便利

    • 深夜23時45分発のため時間を有効に使える

    • 博多港にはスーパー銭湯が併設されていて、そこで時間を潰せる

    • 小値賀島から福江島まで各島を経由するため、南下ルート、北上ルートどちらにも対応できる

  • 世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」のうち、五島列島には4つの構成遺産が存在する

    • 野崎島の集落跡(旧野首教会)

    • 頭ヶ島(かしらがしま)の集落(頭ヶ島天守堂)

    • 奈留島の江上集落(江上天守堂)

    • 久賀島の集落(旧五輪教会堂)

  • 上記のうち、奈留島・久賀島へのアクセスは福江島が起点になる。奈留島・久賀島を直接連絡する定期船はないが、観光協会が主催するツアーであれば福江島→奈留島→久賀島→福江島の順に半日で回れる。

    • ただし最小催行人数2名のため、もう一人参加者がいることが条件

  • ツアーを利用せず旧野首教会、頭ヶ島天守堂へ行く場合は、事前に連絡が必要

    • 通常施錠されており、ボランティアの人が開けてくれるのだとか

ということで概ねルートと観光すべき場所が明らかになったので、あとは交通機関と宿を取るだけ…と思い、早速フェリーを予約しようとするも5/12〜5/24の間、フェリー太古はドック入りのため運行はなしとのこと。早くも詰んだ…

実際の計画

事前調査が不十分だった項目

  • 旅行期間、フェリー太古の点検のため運行なし

    • 同じく佐世保〜小値賀を結ぶフェリーもドック入り。こちらは高速船もあるし、フェリーも縮小ダイヤながら運行はあり

  • 野首教会は修繕工事のため中はもちろん、外観も囲いがあり近づけない

休暇は今更ずらせないので、博多発ではなく、佐世保発の高速船・フェリーにて小値賀島にアクセスすることにする。深夜移動による時短ができないので、休暇前日の夜に博多まで移動、初日の午後には小値賀島入りするプランを基調とすることにした。
野首教会の見学ができないのは残念だが、修繕工事は2025年まで続くようでその時どうなっているかなんてわからないので行ける時に行ってしまう。

1日目:東京〜福岡〜佐世保〜小値賀島

飛行機・特急・高速船を乗り継いで小値賀島を目指す

ちょうど消えそうなマイルがあることと、羽田〜福岡区間がセール中だったので、これで福岡まで。空港もしくは博多駅付近で一泊、翌朝の特急みどりで佐世保まで移動する。ここまではいくつか代替手段もあるので、大雑把に。

  • 佐世保〜小値賀島:12:20発、14:35着@九州商船高速船

フェリーもしくは高速船の選択肢だが、フェリーの場合は小値賀島到着が夜になってしまうため、上記の高速船便を使用する。ここで気になるのが手荷物規定とブロンプトンのサイズ及び重量。高速船の手荷物要件が「3辺の和が1.58m以下」かつ「重量10kg以下」。Brompton S2Lのカタログ重量が10.7kgで若干オーバー。輪行袋とリアキャリアの重量を加えた12kgだったので、これを見逃してくれるかどうか。サイズは一応大丈夫そう。まあ重量であれば、前輪外すとかピラー抜くとか、いくつか組み合わせればなんとかなるだろう。
到着後は、半日ほど小値賀島を周遊する。外周約30kmとのことなので十分だろう。

  • 宿泊はご飯が美味しいとのことで民宿千代さんを予約

  • 観光は少なくとも、以下は見ておきたい

    • 姫の松原

    • 長崎鼻

    • ポットホール

    • 黒島園地

2日目:小値賀島〜野崎島〜小値賀島〜上五島

小値賀↔︎野崎島は町営船、小値賀→上五島は高速船を利用する

この日は野崎島観光で丸一日を費やし、最終の高速船便で上五島へ渡り、上五島で一泊。

  • 小値賀島〜野崎島〜小値賀島:7:25発、15:30着@町営船はまゆう

ちょうどこの日は野崎島のトレッキングツアーが開催されるとのこと。せっかくなので北の王位石を見るツアーを申し込んだ。もう一つ舟森集落をめぐるツアーもあり、そちらも興味深いのだが、小値賀〜上五島へ移動する船からも見られるかもしれないし、野首教会の修繕工事が終わって再訪する時の楽しみにしておく。
ちなみにこのツアー参加の間は、おぢかアイランドツーリズムさんで自転車を預かっておいてもらう。

  • 小値賀〜上五島(有川港):18:05発、18:40着@九州商船高速船

2時間程度、小値賀島で時間を潰してから上五島へ。ここでも初日同様の手荷物問題がある。さらに、この区間はフェリーの運行がないため、持ち込みNGとなった場合はフェリーで佐世保に戻るほか選択肢がない。
上五島では永田旅館さんを予約。ここも料理が美味しいとのもっぱらの噂。ここに2泊する予定。

3日目:上五島(中通島、頭ヶ島)

青方の永田旅館を起点に1日目に北東・2日目に南西を回って、南端の奈良尾港から福江島へ移動する計画

この日は丸一日上五島に滞在する。十字架のような形をした上五島、どう回るか悩んだが、以下のように2つのパートに分けて回ることにした。

  • 中通島(北側)と頭ケ島

    • 頭ケ島天主堂、蛤浜、冷水教会、鯛ノ浦教会、坂本龍馬ゆかりの地、(いけたら津和崎)

  • 中通島(南側)と若松島

    • 中ノ浦教会、桐教会、若松大橋、奈良尾地区

3日目は丸一日かけて前者を、4日目は後者を観光しつつ奈良尾港から福江島へ移動する。上五島最北端の津和崎は結構遠くて、山道ということなので様子を見ながら。それから頭ケ島天主堂は2日前までに時間指定で予約が必要。時間が読みやすい朝一に頭ケ島天主堂まで走って、有川に戻りながら龍馬ゆかりの地、鯛ノ浦教会を見て、津和崎へ北上。南下しつつ冷水教会を見ながら青方の永田旅館に戻る計画。時間があれば蛤浜でのんびりするのもあり。

4日目:上五島→福江島

前述の通り、中通島の南側と若松島を回る。若松島をどこまで西進できるかは気力と体力、時間次第。

  • 上五島(奈良尾港)〜福江島:15:15発、16:20着@九州商船フェリー

この区間はフェリーとジェットフォイルのみの運行。ジェットフォイルは自転車持ち込み禁止のため、九州商船の場合は上記一択。このほか若松島の方から五島旅客船が運行する船便もあるが、上五島の観光に時間をかけることを考えると、どちらを使ってもほぼ同じになりそう。
この区間は直接福江に渡らず奈留島に滞在できるとよかった。というのも、しばらくの間、福江発着で奈留島と久賀島をめぐるツアーは満員。そして奈留島にある江上天主堂は月曜日は観光不可のため。日曜夕方の見学可能性を模索したが、見学自体が定員で受付終了となっていたのでやむをえず断念。

5日目:福江島

この日は江上天主堂の見学は休止のため、島を一周しつつ教会や鬼岳に足を伸ばすことを考えているが、まだ十分に調べきれていない。それなりに広いのと、何より天気が心配なのでレンタカーを使う可能性もある。
もう一日福江に滞在し、ツアーではなく自力で江上天守堂に行くことはできるものの、天候不順による欠航を考慮すると6日目には本土に戻っておきたい。そうすると日程がかなりタイトになり、いろいろ焦って回ることにもなりかねない。大人しく5日目は福江島を終日観光して、6日目の早めの便で本土に戻ることを基本方針としておく。

6日目:福江島→長崎

6日目は本土に帰る船便の時間を起点に、残った時間で福江を回ることにする。福江港→長崎間も九州商船のフェリーorジェットフォイルが就航。ジェットフォイルは折り畳みだとしても自転車NGなのでカーフェリー一択。その場合、以下の2便が候補になる。

  • 8:00発、11:45着

  • 16:50発、20:00着

5日目も天気に恵まれて自転車で福江を周遊できる場合は遅い方の便でも良いが、早めに長崎に戻ってしまっても良いかも。6日中に東京に戻るか、どこかで一泊して東京に帰るかは天気等で決めることにしよう。


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