私の叔母さんは、意外と普通の人。
私の叔母さん、つまり、お母さんの妹は見た目がちょっとビックリするらしい。
全身にくまなくタトゥーが入ってて、この間あった時は髪の毛が金色だった。
(叔母さんの髪色は、ピンクだったり、黒だったり会うたびに変わる)
おっぱいの真ん中に蝶々。腕に百合とか文字とか、とにかくたくさん。首にもなんかいる。足も太ももから足首まで模様とか英語とかいっぱいある。
そんな叔母さんは、一緒に歩いているととにかく目立つ。
まるで、有名人と歩いてるみたいに注目される。
でも、お母さんよりはるかに常識人だ。
"人は見かけじゃないんだよ"と叔母さんは言うけど、私が知ってる叔母さんは、タトゥーが入ってて、服が派手で、真面目な人だから、タトゥーが入ってる人がどういう風に思われるのか、話を聞くまで分からなかった。
プールも温泉も入れないから、生きずらいといえば生きずらい選択をしたんだと思うけど、自分の体を使って、一生消えない"今"を表現する叔母さんは、カッコいいアーティストだと思った。
お母さんは、会うたびに叔母さんの新しいタトゥーを見つけるのを楽しみにしてる。
「宝探しみたいで面白い」そうだ。
変な姉をもって、叔母さんも大変だ。と思った。
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山形県に住んでいる小学4年生です。小説や漫画を読むのが好きで、1年生の頃からメモ帳に短い物語を書いてきました。今はお母さんのお古のパソコンを使って長い小説「皐月と美月の夏。」を書いています。サポートしていただいたお金は、ブックオフでたくさん小説を買って読みたいです。