【赤根島】三島由紀夫の小説に出てくる形のいい無人島をてっぺんまで登ってみた!④【静岡県下田市】
これから藪に突っ込みます。日暮れまで時間がありません。今夜のホテルの夕食は伊勢海老なのです。
晩御飯までに、俺は帰る!!
かくなる上は…、
獣化形態、発動!!
要は四つ足歩行ですね(笑)
いやー、冬で良かったですよ。暖かい季節だったら蚊やら蜂やら、蛇なんかも出てきそうな島ですからね!
獣化形態でガサゴソ進んでいくと、おっ、心なしか路盤っぽくなってきました!
進路の真ん中から笹や木が生えていますが、何となく「かつて道だった気配」を感じるのです。
そのまま進んでいくと、
キタコレ!(笑)
間違いなく階段です!
質感から相当古いものであると見ました。
ヤブ突入地点からは尾根づたいにまっすぐ進んできたわけですが、切り立った岩盤に突き当たり、道は階段の形を取り岩盤を反時計回りに巻くように進んでいきます。雰囲気的に頂上は近そうです。
頂上到着!
ゴツゴツとした岩がところどころ突き出ています。地形的に起伏が多く、大きな建物を建てられそうな平場はありません。
見回ったところ、コンクリートの基礎など人工構造物の痕跡は見られず。
お社や祠、碑の類もなし。
この画像の手前の岩になんとなく人工的な丸い穴が空いていたので、旗でも立てていたのかなと一瞬思いましたが、それにしては穴が浅すぎるので違うと思います。
赤根島の頂上、何もありません!(笑)
いや一つだけ人工物!
切り立った崖には落下防止用にフェンスが設置されていました!何にもない場所なのにわざわざこんなもの作る意図が解りかねますが。
おそらく、一度は頂上まで登れるように道が整備され「公園化」されたのかもしれません。しかしわざわざ登っても何もないため人気がなく、市も整備するのが面倒になり、遺棄されてしまったのかも。
景観は⁉︎
頂上までブッシュに覆われ、木の間からわずかに海と夕陽が見える程度です。
まぁ、普通の低山里山の山頂なんてこんなもんでしょ。景観を良くするために伐採なんて自然破壊はダメです。
まぁ、あっと驚くような大発見はなかったものの、ずっと気になっていた赤根島の山頂がどうなっていたのか解り、心地よい疲れを感じています。
樹間から見える夕陽に軽く会釈し、藪漕ぎの帰途へと繰り出していく冬の夕暮れなのでした。
完