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父に感謝のhandkerchieftree
handkerchieftree
ハンカチを振っているかのような花からついた名前。
毎年父の誕生日、そして命日の頃に咲きます。
4年前、別れは想像以上に突然でした。
背後からさらわれるように。
自分自身死を覚悟するような病をしたのに、死は誰にでもくるものだと分かっていたはずなのに……それでも、心はついてこないものですね。
私が病気と向き合い超えられるよう、守ってくれた父でした。
病気の子供を支える家族というのは大変です。
看病する母親。
家族不在に耐える兄弟姉妹。
そして働きながら家事もやる父親。
治療に耐え、痛みと向き合う本人と同じように辛い。
会社の帰りに、出張で空港に向かう前に、そして休みの日には姉を連れて病院に来てくれた父。
マイペースに見えた裏側で、どんなことを思っていたのか。
一家を支える者として、愚痴弱音をはけずに苦しかったんじゃないか。周りの幸せそうな家族が羨ましかったのではないかーー今となっては聞けないことです。
父が亡くなったあと友人が
「今以上に幸せになるのが供養、そしてそれが今度どこかで会うための手形」
と言ってくれました。
"再会"したら「パパが守ってくれた命、めいっぱい楽しんだよ」って言えるよう、一日一生、今を生きよう。