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ぶどうは縁起物?贈り物にもおすすめな葡萄の栽培~出荷までのあれこれ

前回の記事では、市場へ20年以上通うフルーツの目利きに聞いた、知れば役立つぶどうの知識をご紹介しました。
今回は、皆さんの元に届くまでの葡萄の様子をご紹介します。


実はお祝いのシーンにぴったりな葡萄

ぶどうは、成長過程の様子から、"他者を取り込み一緒に実を結ぶ"と言われ、成功の象徴や縁起物として扱われています。
また、沢山実をつける様子から「子孫繁栄」の意味を持っていたり、花言葉に「思いやり」の意味を持っていたりするぶどうは、ギフト向けの果物なんです。

そんなぶどうの栽培に適した環境って?

ぶどう全般的にですが、昼夜の大きな寒暖差が甘みに影響を与え、味わいに奥行きをもたらします。
その為、風のいたずらを受けにくく、寒暖差が生まれやすい盆地がぶどう栽培に適しています。
出来れば多雨地域や、病気のもととなる湿気の多い地域のものは避けたいところです。

栽培方法としては、下草をしっかり刈る。ぶどうの葉っぱにしっかり光が当たるように剪定をする。
房作りの微調整をこまめに行うなど、地道ですが大変なこれらを徹底できる生産者、農協のものをホシフルーツでは仕入れていきます。

農家さんのこんなところが大変

(1)気候に合わせた栽培
高温になるとぶどうの樹が弱りやすく生育にも大きな影響を与えます。
樹の力をしっかり発揮できるよう温度管理はとても重要です。

(2)獣害被害
近年問題になっており、特にイノシシとシカは天敵とも言える存在。
イノシシは根っこ目掛けて穴掘りをし、シカは樹の皮を食べ、樹が枯れてしまう要因に。

近年、気候条件が変わって来ており、常に栽培マニュアルが更新され続けているという状況。
結局はいかにぶどうと向き合い手入れをできるかが、一番重要なのかもしれません。

果物を育てたあとのお話。

市場に出荷される果物には、『農協共選』『個選』の2種類があります。
『農協共選』は文字通り、参加者全員で等級を決め、『個選』は個人で選果して等級決めされたもの。

基本的に、『農協共選』の方が評価が高く(=高く買われる)、品質も安定しています。
『個選』でお値打ちのものもありますが、品質が結構バラバラな場合も。
ホシフルーツでは『農協共選』の果物を仕入れています。

あとがき

いかがでしたでしょうか。
フルーツを見たり、食べたりすることは多いかと思いますが、
皆さんの手元に届くまでのことを知る機会はなかなかないかと思います。

食べる際などに役立つ情報と共に、このような情報を今後もお伝えしていけたらと思います。

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