私の初めてのドール
今回の話ではオカスピや超絶ウェット話は比較的出てこないですが、今後バリバリそう言った記事を出す予定ですので一応注意させていただきました。
我が家は5年ほど前からドールと一緒に暮らしています。
ボークス社製のスーパードルフィーや海外製のキャストドールが主なメンバーです。
今回は私がドールを知ったきっかけやドールオーナーになったきっかけをお話したいと思います。
ドールを知ったきっかけ
本を読むことが好きで、その中で綾辻行人の小説「Another」で球体関節人形の存在を知り
後に大学生になって上京した時には展示会で沢山の創作人形との出会いがありました。
その中でスーパードルフィーを見たいから着いてきて欲しいと、友人に連れられて天使のすみかや秋葉原のドール専門店を見に行ったこともあるので元々存在は知っていました。
2人で長い間お店の中を見て回ったのを覚えていて印象的な思い出です。
(余談ですが、その友人も社会人になってフルチョイスしました)
初めてのドールお迎え
その後その事は一旦忘れて2019年春頃、社会人になった私は地元から遠く離れて一人暮らしをしていました。
何日か帰省することになり、到着したその夜に体調を崩して1日病院で点滴を打たれる羽目に。
それでも遊びたいという一心で次の日には街へ繰り出しました。良い子は真似してはいけません。
気合いで身体を奮い立たせて街中をブラブラ遊んでると、大きい中古ショップを見つけたので入ってみることにしました。
フラフラと店内を探索していると大きいショーウィンドウが立ち並んでいました。
そこはドールコーナーらしく、色々なドールが並んで待っていました。
なんとなくショーウィンドウの中を注目しようとして1人目を見たその時、目が離せなくなりました。
その子は生首(ボディが無くヘッドのみの状態)でハゲ(ウィッグも無し)の状態で、白いクッションの上にデンと首だけ置かれていました。
「落ち武者だ……。」
落ち武者。
なんて無念な最期を遂げたのか。
いやいや、そうでは無い。
首を切られたのでは無く、パーツ売りとしてヘッドだけも売る場合があります。
身体も無ければ髪の毛も無い。
しかし、だからこそ顔の造形やメイクそのものをよく観察して見ることが出来ました。
凛とした釣り眉にツンとした高い鼻、切れ長の細い目。
今思えば公式がメイクして1度も変えなかったから経年でチークやアイシャドウ等は薄くなったか、元々無かったのでしょう。ほとんど線だけで表現されたシンプルなメイクでした。
首だけでも尚 私は美しい事を知っているかのような意志の強さを感じました。
まるで生きてるように感じたのです。
私はその子に目が釘付けになったのですが、初心者からすると高いと感じる値段で売られていたので躊躇してしまい、しばらくすると店から離れました。
それからも街中をブラブラ探索を続けて日が暮れだし、数時間後には新幹線に乗って帰らなければいけない頃に差し掛かった時に気付いたのです。
今日買おうと思ってた予定の物がしっくりいかず、全くお金を使っていない。
他に使う予定だったお金が丁度ぴったりあの子をお迎え出来る値段であると言うことに。
しかも事前に臨時収入で得られたお金がぴったりあの子の額と同じだったのです。
行くしかない。
私は急いでUターンして中古ショップへ戻りました。
「店員さん、このドールください」
まとめ
それが ルカsweet dream(眠ルカ)こと真琴君との出会いです。
公式のボークス社のことを思うと申し訳無い出会いかもしれないですが、人生どこからご縁がやってくるのかはこちらもわかりません。
後にちゃんと調べてきちんとした正規品の子であることは確認済みですが、初心者はリキャスト問題もあるので入念に調べるか 公式代理店や公式の会社からお迎えするのが良いと思います。
(それでもドールに海賊版があるという概念が無いと難しい話なのですが……)
後々ちゃんと調べてボディやらウィッグや服を用意しました。
5年経った現在では有償交換も無事終え、現在の姿になっています。
顔だけの解釈で全身を想像してコーディネートしていたので、彼の目は一重で和風のドールさんなんだろうなと思い込んでいたのですが、後に眠り目だとわかりました。
眠ルカって言ってるのに……。
書き起こして改めて考えると、不思議な出会いだったと思います。
もし体調がその日も悪かったら。
Uターンする頃には誰かの手に渡っていたら。
そもそも帰省しなかったら。
お金が手元に無かったら。
まるで奇跡!と書きかけたのですが
奇跡 というととんでもない確率の中からとか
私達の力ではなく、何か未知なる力により……みたいな想像をしてしまいますが、この絶妙な条件を前にしても尚 好きな本に書いてあったフレーズを思い出します。
「奇跡では無く全てが必然、自然のことである。」
稚拙な文章ですが読んでくださってありがとうございました✨️
如月ゆう子
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