裸足かランシューか
足が速くなりたい中学生サッカー選手たちに、ここぞという時に(もちろんサッカーではなく、単純な徒競走の場合)裸足で走る方が速いか、シューズを履いた方が速いか、聞いてみた。
だいたいの子はシューズを履いた方が速いと答えた。
ここでの答えは裸足の方が速いという結論にした。
裸足で走るとその感覚をつかみやすいフォアフット(つま先着地)を知っておく必要があると思ったからだ。そして今日は体育館を裸足で走ったり跳んだりしてみた。
フォアフットで走る感覚は誰にでもあるはずだが、現代人は小さい時からいいシューズに頼っているので、そこをすっぽり忘れてしまいがちだ。前足部から着地することで、アキレス腱は体の重量、重力だけで伸び切り、そして、一気に縮む。アキレス腱は走る時に使うバネであり、その一連の伸縮に筋力はいらない。フォアフットで走る感覚を忘れなければ足が速く動くことは構造的に簡単なのだ。
そう、カラダは簡単に弾むし、足はパパパンと動く。中学生に体感してもらうのはこの部分だ。
改めて、裸足の素晴らしさを味わってもらえたら、と考えて実行した。もちろん走る距離にもよるし、地面の状態もあるので、一概にシューズを脱ぎ、裸足で走れば足が速くなるわけではない。
だがその理屈さえ自分なりに理解できれば、シューズを履いた時にこそ、うまく応用が効くだろう。中学生はみんな天才なのだ。大人はそれを引き出せばいい。
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