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編集後記
2024/3/28発行 新歓号(1058号)
2024年を以て法政大学新聞学会は設立100周年を迎える。100年の歴史を振り返ろうとすると、自然と政治経済の大きな出来事に気を取られやすい。そこで、本紙が過去に発行した紙面を振り返ると、学生たちの日常の姿が細かく記録されていることがわかる。講義風景や課外活動の様子、大学構内での小さな出来事、さまざまな意見や発見など、読めば読むほどかつての学生たちの息遣いが伝わってくる。記事に書かれた人も、それを書いた側も歴史の一部分だ。本学で青春を過ごした先輩方は、その後どのような人生を歩まれているのだろうか。教科書に残るほどの出来事でもなく、後世に名を残したわけでもない、一つ一つの瞬間が連続して青春が紡がれていたと思うと、感慨深い。歴史というのは、個々の人生という時間軸をもった糸が網のように織りなっているのだろう、砂のような個人が連鎖して歴史が存在すると気づく。私も、この文章を読む貴方も、歴史の一通過点にいるのだ。これからも、次の100年を目指して本紙の歩みを進めていきたい。(代表 長谷川桜子)