関東学生新聞連盟再発足 より良い紙面作成目指して
2024/10/28発行 学祭号(1060号)
皆さんは「関東学生新聞連盟」という名前を聞いたことがあるだろうか。かつて関東学生新聞連盟には、青山学院大学、上智大学、一橋大学、慶應義塾大学、法政大学など、関東圏の主要な大学新聞部が加盟しており、就職活動に関する共同記事の作成など、活発な交流が行われていた。しかし活動は次第に停滞していき、現在の加盟員らは当時どのような取り組みや交流が行われていたのか、殆ど知ることができなくなっていた。
この状況を打破するべく、青山学院大学と慶應義塾大学の学生新聞部のメンバーらが中心となり、再び関東学生新聞連盟が発足することとなった。正式な発足日は10月19日が予定されている。現時点での加盟校は、一橋新聞部、慶應塾生新聞会、青山学院大学新聞編集委員会、上智新聞編集局、中央大学新聞学会、法政大学新聞学会の6校である。連盟長には青山学院大学の宮本稜也氏が、副連盟長には慶應義塾大学の髙橋呼暖氏がそれぞれ就任。任期は1年間である。
以前行われた加盟各校のメンバー同士の顔合わせで浮かび上がった点として、大学運営側との関係性が大学ごとに異なるという特徴にある。大学運営側の直属の組織として運営されている新聞部もあれば、一方で紙面作成前に掲載記事を大学運営側に報告し、添削を受ける新聞部も存在する。このような違いが、各大学新聞部の運営スタイルや活動内容に影響を与えている。
関東学生新聞連盟は今後、各大学が持つノウハウを共有し、部の運営や紙面作成、さらにはホームページや電子版新聞の運営方法などを学び合う場として活用される予定である。具体的な活動内容はあまり厳しく定めず、部員たちが無理なく関われる柔軟な組織として運営していく方針が策定された。連盟費の徴収はせず、必要な場合に臨時徴収を行う形を取る。加盟大学新聞部はさらに増える見込みであり、連盟加盟校同士での共同取材も計画されている。また、半年に一度の会合を開催し、部員同士が連絡を取りやすい仕組みも整備していく予定だ。発足式では連盟の規約が正式に決められ、懇親会も同時に開催される。関東学生新聞連盟の再発足は、学生新聞部に新たな交流と成長の機会を提供し、より充実した活動を促進することが期待されている。(王霽月、上條真穂)