保坂ゼミについて
本日行われるゼミの関係で、保坂先生より本ゼミの理念についての記事をいただきましたので投稿いたします。以前には、学生によるゼミ紹介の記事を投稿していますのでぜひ読み比べてみてください。
保坂ゼミについて
iTL(中央大学国際情報学部)は、中央大学が満を持して、東京都心に開設した新学部です。国際情報学部が目指すところは、AI技術の長足の進歩に比して、圧倒的に不足する領域であるAI法の領域の確立と普及において、日本のみならず、世界に貢献することを目的に、創設された学部です。
その為に、それぞれの領域における最先端の研究者が、日夜研究と教育に情熱を燃やしております。多くの学生諸君も、それぞれに目標に邁進していることでしょうが、そのような最先端を謳う本学部において、比較宗教学、さらには比較文明学を掲げる保坂ゼミの存在はいかなる意義を持つのか、学生諸君も疑問とするところではないでしょうか。
確かに、人類文明の最先端の領域であるAI関連の諸技術の習得は、これから日本、否グローバル世界を支えて行かなければならない学生諸君には、AI関連の諸技術の習得は不可欠です。しかし、本学のような所謂文化系学部における情報技術の修得の帰結は、それを日常世界に応用し、それを活用し、自らをはじめ地域社会、さらには地球社会へ貢献することにあります。
その意味で本学部における学びの目的は、AI技術の技術革新に主眼のある理工系の学部と異なり、最先端のAI技術の修得といえども、人間社会の要請に即したAI技術の応用を学ぶことにあります。つまり、高度な技術を実際の社会において応用できるノウハウを学ぶ、鍛えることにあるわけです。
その為には、広く社会のニーズに応える能力のみならず、それを発見、さらには創り出す創造な思考と広角な視野、そして目標実現の為の企画力等々幅広い知識と行動力という総合力が不可欠です。そのような意味で、一見無関係とも思える宗教や文明への理解は、皆さんの総合智の形成には、大いに有益なのです。
とはいえ、実地応用を目指す中央大学の国際情報学部の学びでは、単なる総合智の修得に止まるわけには行きません。
そこで、保坂ゼミでは、最先端の情報技術の実践の場、としてiTL周辺の地域おこしプロジェクト題して「亀狛プロジェクト」を、計画しております。プロジェクトのマスコットは地域の鎮守である亀ヶ岡八幡さまの境内に過去数百年にわたり鎮座されて居られる愛嬌たっぷりの狛犬に務めて頂いております。(現在相談準備中)
具体的な活動
具体的な活動は、今後の展開に期する次第ですが、先ずはITLを中心に市ヶ谷周辺地域のパワースポット(敢えて動力点とインド哲学的に訳します)の紹介を通じて、地域の活性化に寄与するコンテンツ作りとその活用を計画しています。
ここで本ゼミのいうパワースポット(動力点)とは、所謂霊性の横溢する神社仏閣(亀ヶ岡八幡宮、靖国神社はじめ神道、仏教、キリスト教などの宗教施設)は勿論ですが、さらに地域社会を構成する各要素、つまり経済(DNPさんはじめ各種商店)、政治、教育(中央大学はじめ、法政。理科大等の総合大学から、三輪田学園、暁星学園、白百合、和洋さんなどの中学高校など)文化(ブリティッシュカウンセル、各種専門学校)、さらには軍事(市ヶ谷の特徴ですが、防衛省)に関わる施設を意味します。本ゼミでは、この動力点の協力をえつつ、地域お越しという点からこれらパワースポット(動力点)総合的に把握し、これを社会に発信するためのコンテンツ作り、その売り出し方から地域への還元までのノウハウ構築作業を一括して実践を通じて修得することをめざします。
いずれにしても、21世紀の高度情報化社会にいささか乗り遅れ気味で、嘗ての輝きを失いかけている日本ではありますが、40年余年振りに、日本の中心東京のまさに中央の市ヶ谷に回帰した中央大学、その中央大学の最先端の国際情報学部の我がゼミのこの小さな地域おこし活動が、日本の輝きを取り戻す起爆剤になりたい、と考えております。
本日は保坂先生によるゼミについての紹介でした。ご覧いただきありがとうございました。
編集:H.M