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汚部屋脱却のメソッド〜マインドセット編〜

突然だが、私は汚部屋に住んでいた。
床には常にものが散乱し、夜中トイレに行こうものなら何かを踏んづけることがしばしばあった。
その頃の写真を下に貼っている。

ものに溢れる我が家

無くし物や探し物こそあまりなかったが、日用品を重複して買ってしまうことが多かった。
ストックとして何があって、何がないのか全く把握できていなかった。
そもそも家に何があるのかを認識できていなかった。
当時は仕事が忙しかったこともあり、頭の中の9割を仕事が占め、家事に脳容量を分けることができなかった。
YouTubeでゴミ屋敷住人が「仕事の忙しさで家が荒れた」と言うのを見るが、それは本当にその通りだと思う。
人間が活動できるエネルギーは有限で、大部分を仕事に吸い取られる仕事環境に身を置いていると、どうしても家事は後回しになってしまう。
私が汚部屋を脱却できた理由は、まさに定時に帰れる職場環境に移動となったからである。
根本的な変化はこれだけだ。

しかし、移動したばかりの頃、部屋はまだまだ片付いていなかった。
片付ける時間は十分にあったのになぜ?それはごちゃついた部屋に慣れてしまっていたからだ。
前の汚部屋には約2年間住んでいた。
その2年間で、床にものが置かれている、洗濯物が畳まれることなく床に放置されている、購入してきた商品がレジ袋から出されることなく玄関に放置されている、このような環境がすっかり私にとっての当たり前になっていた。

少し脱線するが、実は私は引っ越しに50万円かかった。
東北から九州の引越しで、距離が長いことや、車の陸送代を考慮しても高額だったと思う。
何より、冷蔵庫や洗濯機、ベッドすらない(部屋の備え付けのため)のにこの費用だったのだ。

話を戻そう。
新しい部屋は以前の部屋と面積こそそれほど違わなかったが、収納が多く使い勝手が良かった。
荷物をクローゼットに入れると、それなりに片付いたように感じた。
引っ越しの片付けもようやく終わりかな〜と思っていた頃、一つ目の転機が訪れた。
同期宅の訪問である。
新しい部屋の一部ブロック先には同期の住んでいるマンションがあり、お互いにお部屋完成披露会をしよう、と話をしていたのだ。

当日、同期の部屋を見て驚いた。とても綺麗に片付けられていたのだ。
特に私を不思議な気持ちにさせたのは、キャビネットの上に数える程しかものを置いていなかったことだ。
キャンドル、キャンドルランプ、コーヒーメーカー、あと雑貨が一品くらいだった。
私にとってキャビネットや本棚の上というのは、天板が見えなくなるくらいものでぎゅうぎゅう詰めにするのが基本だった。
なんなら机の上だって使う前に、腕をブルドーザーにしてものを脇に寄せないと作業スペースを確保することはできなかった。
だから、机にはiPadしか置いていなかった同期宅には衝撃を受けた。
「綺麗な部屋」は見たことがある。だがそれはインスタとかYouTube、家具屋のイメージルームだけ。足を踏み入れたことはなかった。

同期の家から帰ると、明らかに我が家はごちゃついている。床に転がっているものが多すぎる!炊飯器とトースターが床に置かれている環境はあまりに異質だった。なぜ気がつかなかったのだろう!
その日、私は部屋を整理する決意をした。

とは言っても、最初何に手をつけたらいいのか全くわからなかった。
ネットで「部屋 整理整頓」と調べると様々な記事に出会えたが、いまいちピンと来ず。
自分の持ち物が多いことは自覚していたが、捨てる決断ができなかった。
後になって、当時真っ先に断捨離しなくて良かったと思う。片付けの中でものを捨てることは根本的な解決になるが、闇雲に捨てると汚部屋が再発しやすいと思う。
そこで私はものの分類から開始した。
収納ボックスに入れられているものを出すと、化粧品、耐震シール、画鋲、三角スケール、マニキュア、試供品、マスキングテープ、etc、実に多種多様のものが押し込まれていた。
まずはそれらを分別。下記の4種類になった。
・化粧品類
・工具、文具類
・グッツ類(ホルンはグッツ収集癖あり)
・精密機器類

そして気がつく、何故こんなに重複して所有しているのか?三角スケール2本は絶対にいらないだろう…
私こんなにリップ持ってるの?!唇ひとつしかないし、買ってもう8年以上の骨董品も混ざってるじゃん…衛生的にもう使えないよ…

しかし、ここまで来ても捨てることには中々踏み切れない。いつか使うかもじゃん?わんちゃんメルカリで売れるかもよ?
とにかくゴミ箱に入れられないのだ。

捨てたらないのなら収納するしかない!!
ここで、私の命運が決まる判断をした。

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