ミシンと金魚
久しぶりに一気に読んで書く気になった。
私も母を介護していて、その母が語っているように思えて身につまされた。
境遇はまったく違うのだが、老いて、からだが言うことを聞かなくなって、気持ちだけは昔と同じなのにできたことができなくなり、身内に(密かにいつまでと)ため息をつかれ、デイサービスのスタッフはあくまで冷静で優しくて、本人の言うことはしばしばトンチンカンで・・。
外からみるとそんな母が、内面ではそんなふうに思ったり考えたりしているのかと思うと、かあいそうでせつなくて、かけがえなくてかなしくて・・・
ケアマネをしていたという著者の老いを見つめるまなざしのやさしさに泣ける。