Instagramリールズのアルゴリズム(2023年)
こんにちは!HORSMARTの佐藤です。
先日気になる記事がありました。
簡単に内容を要約するとショート動画のニーズが増加しリールズの再生回数も増加の一途を辿っているという事。
昨今、ショート動画のニーズが増している事は肌感覚で感じていましたが改めて数値的に腹落ちした感じでした。
文字の時代は終焉し動画の時代に、そしてショート動画にて短時間で多種多様な情報をシャワーのように浴びている現代。
Instagramでも画像投稿よりは動画のニーズが増しています。
そこで今回はInstagram。
特にリールズではどんなアルゴリズムで再生回数に影響を及ぼしているのかを紹介します。
本題に入る前に前提として抑えるべきは
Instagramのアルゴリズムは各パートごとに異なる
という事です。
あくまでも今回は”リールズ”についての内容となります。
Instagramがリールズに求めている事
Instagram のチーフである Adam Mosseri氏は、次のように説明しています。
特徴は、最後の所”音源ページへ進むこと”。
Instagramでは、視聴者から投稿者になる事を強く望んでおりその動きに役立ったリールズはアルゴリズム上、高評価になるということです。
この公式発表も含めてInstagramリールズのアルゴリズムとは具体的に何なのでしょうか?
Instagramリールズアルゴリズム
①クリエイターの情報
■普段からエンゲージメントは多いか?
エンゲージメントを多く獲得しているアカウントほど、投稿したリールズが現フォロワー以外のターゲット オーディエンスの画面に表示される可能性が高くなります。
■普段から他ユーザーと繋がりをもっているか?
Instagramリールズのアルゴリズムは、ユーザーがコンテンツに対してだけではなく、他のユーザーとどのようにやり取りしているかも監視しています。
誰かがあなたをフォローして名前で検索していますか?
お互いにメッセージを送り合ったりコメントを残したりしますか?
自分の投稿でお互いにタグ付けしますか?
この関連性が高ければ高いほどその対象者に表示される可能性が高くなります。
②動画のクオリティ
リールズでは、動画としてのクオリティも大切です。以前いわれていたような「インスタ映え」までは必要はありませんが、Instagramは写真や動画をシェアするSNSであるという基本を忘れず投稿しましょう。
Instagram によると、クリエイターは次のようなリールズを投稿する必要があります。
面白くて楽しい(人々を喜ばせる、注目を集める、笑わせる、または刺激的な驚きやひねりがある)
インスピレーションを与える(他の人が簡単に参加できるトレンドを開始する)
テキスト、フィルター、カメラ効果などのクリエイティブなツールを使用する
縦型ビデオを使用する (9:16 でコンテンツが没入型になります)
Instagramの音楽ライブラリの音楽や検索したオリジナルの音楽を使用する
「縦型画面で撮影し、音楽やエフェクトで魅力的にして、Instagramからブームが起きるような面白い動画を投稿してね!」
という事です。
逆に、Instagram は、クリエイターは次のようなリールズを投稿すべきではないと伝えています。
解像度が低くぼやけてしまう
他のアプリから明らかに再利用している ロゴや透かしが含まれている)
周囲に枠線を付ける
画像の大部分をテキストで覆う
③動画のエンゲージメント
エンゲージメントとは、いいね!やコメントなど、投稿を見た人の反応のことをいいます。
■いいね、コメント数、保存数、音源ページ移動
Instagramは「大好きな人やものとのつながりを深める」というコンセプトで運用されており、ユーザー同士がコミュニケーションを取ることを大切にしています。いいね!やコメントが多くエンゲージメントが高いアカウントは、フォロワーとコミュニケーションが取れている状態のため、より拡散されやすくなる傾向があります。
さらにInstagramは、リールズにおける評価の指標として、いいね!数やコメント数、保存数の他に、リールズに表示されている曲名をタップして音源ページに移動した人の数を挙げています。
つまり、リールズを作成する際には、ユーザーに「自分もその曲を使って投稿したい」と思ってもらえるBGMを使うのも重要ということです。これまで好みで音楽を選んできた人も、今日からはエンゲージメントを意識して選ぶようにしましょう。
■視聴完了
リールズには、視聴完了という考え方があります。リールズを見た人が、途中で離脱せずに最後まで見たかどうかということを指しています。
現在のところ、インサイトでは視聴完了を確認することができません。しかし、Instagramがリールズを評価する指標として挙げている項目なので、ユーザーが途中で離脱せず最後まで見てくれるような動画を作ることを心がけましょう。
Instagramリールズを伸ばすヒント
①TikTokの再投稿は避ける
Instagram Reels は、TikTok の追随者としてスタートしました。アルゴリズムで書いたように透かし入りの動画は基本的に伸びづらく、特に TikTok 動画を リールズとして再投稿している場合、伸びることは珍しいでしょう。
実際、公式投稿で「他のアプリから目に見えて再利用されたコンテンツ(つまり、ロゴやウォーターマークが含まれている)は、リールズの体験の満足度を低下させます」と説明しています。「そのため、このコンテンツを [リールズ] タブなどの場所で見つけにくくすることにしました。」と説明されてます。
②適切なハッシュタグを使用する
ハッシュタグは、特にリールズにおいて発見源となるため、各リールズの説明にハッシュタグを入れるようにしてください。
Instagramリールズには最大30個のハッシュタグを含めることができますが、Instagramのベストプラクティスによれば、適切に選択された3~5個のタグがより適切に機能することが示唆されています。
③流行の音楽を使用する
トレンドのサウンドクリップを使用すると、アルゴリズムがリールズを広範囲に広げてくれます。
ユーザーが同じ曲を使用して他のリールズを探索できるInstagramの機能により、特にその曲がトレンドになっている場合、コンテンツの見つけやすさが向上します。
人気サウンドは、視聴者のエンゲージメントを高め、アルゴリズムが動画のクオリティが高いという信号として解釈してくれる可能性もたかまります。
④パフォーマンスの低いリールズは削除しない
リールズのパフォーマンスが悪い場合、削除する必要はありません。
性能の低いリールズが伸びる為には、ある程度の時間を与える必要があります。アルゴリズムは一連のルールと基準に依存しており、そのプラスの効果の一部は発現するまでに時間がかかる場合があることに 注意してください。
Instagram リールズの専門家である@soaringbirdsocialによると、最初の数日間でパフォーマンスが悪かった一部のリールは、2~3週間後に爆発する可能性があると言います。
⑤頻繁に投稿する
リールズの投稿頻度が重要な事は先述しました。
その理由は次のとおりです。
InstagramがReelsを導入したのは、TikTokによって促進された、短くクリエイティブな動画の人気の高まりに対する対応でした。
Instagramはコンテンツ作成者がショート動画を沢山投稿し、Instagramリールズを視聴する人数が増えることを歓迎します。
したがって、リールズを頻繁に投稿すると、アルゴリズムは、あなたがアクティブで一貫したコンテンツ作成者であると解釈します。したがって、[リールズ] タブ、[探索] ページ、さらにはユーザーの通常のフィードに表示される可能性が高まります。
⑥ アプリ内のクリエイティブ ツールを使用する
Instagram は革新的で魅力的なコンテンツを奨励しています。
リールズを作成する際に、テキストオーバーレイ、カメラエフェクト、フィルターなどの Instagram のクリエイティブ ツールを利用すると、アルゴリズムがコンテンツを認識して宣伝力に大きな違いが生まれます。
プラットフォームの機能を活用すると、アルゴリズムに肯定的な信号が送信され、コンテンツの可視性が向上し、ユーザーのフィード、探索、リールズタブにコンテンツが表示されます。
さらに、使用する各エフェクトやフィルターにより、同様のスタイルを楽しむユーザーがコンテンツを見つけやすくなります。ユーザーは、使用したエフェクトやフィルターをクリックして、同じものを使用している他のコンテンツ (あなたのものを含む) を見つけることができるからです。
Instagram の様々なツールを使って目を引くリールを作成しましょう。
まとめ
今回はInstagramのアルゴリズムについて公式発表や一般的なSNSアルゴリズムの観点でまとめてきました。
TikTokのアルゴリズムと比較すると
クリエイター自身のプロフィール、そして音楽の重要性が高いことが明確になりました。
TikTokが初期クリエイターでもバズを作りやすい一方で、Instagramはアカウントパワーがない状態でバズを作る事は難しいですが、人気クリエイターになれば多くの人にリールズは推奨されやすくなります。
SNSは媒体ごとに最適な使い方をすることが必要でしょう。
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