引退競走馬杯(RRC)出場馬の傾向
こんにちは、HORSMARTの佐藤です!
前回こちらで2023年度出場馬の血統傾向を紹介しました。
2023年単年だと、母数が少なくデータの偏りも出てしまいます。
そこで、2018年から実施されているRRC障害馬術競技の全頭傾向をご紹介したいと思います。
障害馬術競技における血統傾向
父傾向
本調査では、過去6年間計761頭(重複出場馬は除く)をまとめております。
まずは出場馬の父傾向。
TOP10を掲載しています。
ディープインパクト産駒が唯一40頭を超える輩出で、圧倒的な数字を誇っています。合わせて産駒全体のうち何割がRRCに出場しているのかを見ていきます。
2%を超えているのは、ディープインパクト、ハービンジャー、ヴィクトワールピサ、ワークフォースの4頭になります。
中でもワークフォースは3%を超えており一段と輝く数字です。
国内産駒で競走馬としてGIを勝利した馬はおらず、有名どころではディバインフォースやブライトクォーツ辺りでしょうか。
2010年代からの競馬における種牡馬リーディングTOP10を見渡しRRCTOP10と比較してランキング入りしていないのはステイゴールド、ダイワメジャー、マンハッタンカフェ、ロードカナロア辺り。
それぞれの血統登録頭数における出場割合は下記の通り。
ステイゴールドは気性面で少ないかと思っていましたが案外1%は達しています。一方でダイワメジャー、マンハッタンカフェは1%を切っておりTOP10と比較するとその出場割合の低さは気になる所。
特にロードカナロアは0.3%とランキング外の馬を含めてもその出場割合の低さは目立ちます。勿論、2014年から種付け開始の為、まだ比較的若い馬が多い事は関係していますが、2016年種付け開始のキズナが2023年単年で8頭を輩出していますので低いと言わざるを得ません。
母父傾向
それでは、次に母父を見ていきます。
当然の如くサンデーサイレンスが圧倒的な数字ですが、気になるのはクロフネが負けじと30頭を輩出している所です。
出場割合も早速見ていきましょう。
母数が増える為、全体的に出場割合は悪化しました。
それでも1%を上回ったのはクロフネ、そしてフレンチデピュティの2頭。
まさかの親子で圧倒的な数字を叩き出しました。
フレンチデピュティの父であるデピュティミニスター系で日本に輸入された種牡馬はデヒア、ヴィクトリースピーチと少なく、馬術競技に向きやすいのか確信は出来ませんが、デピュティミニスターのひ孫にあたり、今年産駒デビューしたマインドユアビスケッツの産駒が馬術競技に向きやすいなんてこともあるかもしれません。
まとめ
今回はRRC障害馬術競技の2018年から2023年現時点までの出場馬の血統傾向をご紹介しました。
競馬で結果を残す事と比例している種牡馬もいればそうでない種牡馬もいており、興味深い結果になりました。
HORSMARTでは、また馬場馬術、総合馬術競技の血統傾向や成績との相関、馬体重との相関等、今後もRRCに関する調査をしてまいります。
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