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POG向け⑬:一口馬主クラブ 東京TC編(5頭)

各一口馬主クラブの注目馬まとめ,第4弾は東京サラブレッドクラブです。
今回のnote作成にあたり,改めて全頭について昨年度の自身の評価の見直しを行い,各馬の最新調整状況も踏まえて,5頭を厳選しました。


〇牡馬(3頭)

①レッドギフテッド (29.リュズキナの22)

・父:エピファネイア
・栗東 池江厩舎所属
・直近の馬体重は494kg。
・4月にゲート試験合格済,ノーザンファームしがらきに移動済み。デビューは7月以降で検討中とのこと。芝クラシック路線で。


募集時レビュー 詳細
29.リュズキナの22
牡 募集価格4800万円
馬体:27/35,体質:18/20,運動神経:38/45,総合点:83/100,総合評価C
将来性★★★☆☆,コストパフォーマンス★★★☆☆
曲飛ではあるが,体幹がしっかりとした立ち姿で棘上筋棘下筋が良く発達している。また,飛節もがっちりとしていて腹袋もしっかりとしている。適性は芝中距離。
飛節の伸びに甘さはあるが,後肢の可動域自体は水準よりやや広く,筋肉の質感が良さそう。また,手先のスナップが利いており,前進気勢も旺盛に映る。
リュズキナはこれまでに母としてGII京都新聞杯の勝ち馬レッドジェネシスを輩出しており,当クラブおなじみの血統。本馬は6番仔にあたる。今年も全体的に一定レベルでまとまっており,現時点での完成度も高い。


②レッドシュトラール (23.レッドオリヴィアの22)

・父:リアルインパクト
・美浦 宮田厩舎所属
・直近の馬体重は458kg。
・1F 15-16秒で登坂中。募集時はかなり小さかったですが,4月下旬生まれらしく急成長を見せて80kgほど馬体を増やせた。夏場に本州移動,秋以降でデビューを想定。マイル路線で。


募集時レビュー 詳細
23.レッドオリヴィアの22
牡 募集価格2000万円
馬体:26/35,体質:18/20,運動神経:38/45,総合点:82/100,総合評価C
将来性★★★☆☆,コストパフォーマンス★★★★☆
まだ随所に幼さは目立つが,体幹がしっかりとした立ち姿で,棘上棘下筋が良く発達している。また,馬体全体のバランスも上々で,繋ぎの角度は標準的。適性は芝ダートマイル前後。
両前肢共に外弧歩様気味で飛節の伸びもやや甘いが,トモの強さで力感をもって前に踏み出せている。また,エネルギーをそれほどロスすることなく前進運動が出来ている点はプラス材料。
母レッドオリヴィアは現役時代に中央4勝。今のところ目立った繁殖実績は出せておらず本馬は4番仔。これまでの当クラブで募集された兄弟馬と比較すると動きの良さは目立っており,遅めの生まれということもあって今後の成長力にも期待。

③レッドエソール (41.アッフェルマーレの22)

・父:シスキン
・栗東 杉山厩舎所属
・直近の馬体重は496kg。
・1F 15秒程度で登坂中。まだ明確な移動時期のコメントは出ていませんが,調整スピード的にそこまで遅くはならなさそう。募集時は伸びやかな歩様が目立っただけに注目。


募集時レビュー 詳細
41.アッフェルマーレの22
牡 募集価格2400万円
馬体:26/35,体質:18/20,運動神経:42/45,総合点:86/100,総合評価B
将来性★★★★☆,コストパフォーマンス★★★★★
首はやや短めに映るが,馬体全体のバランスは悪くなく,肘離れもしっかりとしている。大腿二頭筋・半腱半膜様筋が良く発達しており,背中のラインもなだらか。適性は芝ダート短距離~マイル。
後肢の可動域が広く,飛節を最後までしっかりと伸ばして地面を蹴り切れている。また,緩さが全体的に少なく,エネルギーを無駄にロスすることなく前進運動が出来ている。筋肉の質感もよく,肩の出の硬さも大きな問題はなさそう。
母アッフェルマーレは現役時代未勝利も,兄弟には重賞勝ち馬ダッシャーゴーゴー,OP馬ダッシャーワンなど短距離路線での活躍馬がいる血統。本馬は初仔となる。とにかく動きの良さは今年の募集馬の中でもトップクラスで,上級クラスでの活躍を期待したい。

〇牝馬(2頭)

④ルージュナリッシュ (15.レッドラヴィータの22)

・父:ドレフォン
・美浦 国枝厩舎所属
・直近の馬体重は434kg。
・1F 15秒程度で登坂中。6月の本州移動が示唆されており,調整スピードが上がってきている。募集時の測尺を考えるともう少し大きくなってきてほしいが,これからの成長に期待。


募集時レビュー 詳細
15.レッドラヴィータの22
牝 募集価格4000万円
馬体:26/35,体質:17/20,運動神経:39/45,総合点:82/100,総合評価C
将来性★★★☆☆,コストパフォーマンス★★★☆☆
やや曲飛気味ではあるが,棘上棘下筋,大腿二頭筋が良く発達しており,肘付きの角度・肘離れ共に問題なし。適性は芝ダートマイル前後。
骨格の問題もあり飛節の伸びは甘いが,後肢の踏み込みは深く,トモの力強さを感じさせる動き。また,繋ぎのクッション性もちょうどよく,重心のブレもあまり感じられない。
母レッドラヴィータは現役時代に中央3勝で,エプソムC3着のマテンロウスカイを輩出している。本馬は5番仔。セレクトセール購買馬ということもあり募集額は決して安くないが,馬体/動き共にまとまっており,今後が楽しみ。

⑤ルージュソリテール (26.レッドオルガの22)

・父:ロードカナロア
・栗東 藤原英厩舎所属
・直近の馬体重は427kg。
・1F 16秒程度で登坂中。本州移動は夏場,競馬は秋以降との情報。募集時の測尺からも予想されたが,やはりサイズ感が最大な心配事。調整スピードを上げながらも少しでも膨らませていきたい。


募集時レビュー 詳細
26.レッドオルガの22
牝 募集価格5000万円
馬体:26/35,体質:17/20,運動神経:41/45,総合点:84/100,総合評価C
将来性★★★★☆,コストパフォーマンス★★★☆☆
生まれ月を考えても現状華奢ではあるものの,馬体全体のバランスが良好で,しっかりと真っすぐに立てている。また,首差しから背中のトップラインも綺麗。適性は芝マイル前後。
全体的に柔らか味のある歩様で,大腿筋膜張筋をしっかりと伸ばして歩けている。また,後肢の踏み込みの深さは水準レベルで,首をうまく使ってバランスを取って動けている点も良い。
母レッドオルガは現役時に重賞連対経験もあり中央5勝で,本馬は2番仔にあたる。馬体サイズこそ小さめだが,特に運動センスの高さは際立っており,先々は牝馬重賞戦線で活躍してほしい。

その他では,募集時高評価の,ルージュレアリーズ(36.ラストグルーヴの22,福永厩舎所属)。募集時からの懸念の通り,いまだ410kg前後と小柄な馬体が課題も動きはとても良いです。既にNFしがらきまで移動しており,厩舎入厩も間近です。

〇募集時レビューリンク


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