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POG向け⑮:一口馬主クラブ キャロットC編(5頭)

各一口馬主クラブの注目馬まとめ,第6弾はキャロットクラブです。
次回,これまで6回にわたったクラブ注目馬をまとめた総集編を公開します。
今回のnote作成にあたり,改めて全頭について昨年度の自身の評価の見直しを行い,各馬の最新調整状況も踏まえて,5頭を厳選しました。


〇牡馬(3頭)

①グラフレナート (3.ヴィルデローゼの22)

・父:キズナ
・美浦 宮田厩舎所属
・直近の馬体重は453kg。
・天栄で1F14-15秒で登坂中,5/10に帰厩し,6月の東京開催でデビューを検討中とのこと。


募集時レビュー 詳細
3.ヴィルデローゼの22
牡 募集価格5000万円
馬体:29/35,体質:18/20,運動神経:41/45,総合点:88/100,総合評価B
将来性★★★★★,コストパフォーマンス★★★★☆
体幹がしっかりとした立ち姿で,肘付きの角度・肘離れ共に問題なし。また,半腱半膜様筋の張り出しが目立っており,馬格も十分。適性は芝ダートマイル前後。
やや外弧歩様気味ではあるが,非常に柔らか味のある歩様で,飛節も最後までしっかりと伸ばして地面を蹴り切れている。また,肩甲骨周りの柔軟性も高く,首もうまく使って歩けている。
母ヴィルデローゼはダート短距離で現役時代3勝をマークしており,本馬が初仔となる。馬体/動き共に非常にレベルが高く,将来は上級クラスでの活躍を期待したい。


②アロンディ (89.パドゥヴァルスの22)

・父:ハービンジャー
・栗東 武英厩舎所属
・直近の馬体重は464kg。
・1F 14-15秒で登坂中。ハービンジャー産駒の中では募集時の緩さがそこまでなかった馬で,調整も極めて順調。まだ具体的な移動時期のコメントは出ていないが,秋口くらいにはデビュー出来そうか。


募集時レビュー 詳細
89.パドゥヴァルスの22
牡 募集価格3600万円
馬体:26/35,体質:18/20,運動神経:42/45,総合点:86/100,総合評価B
将来性★★★★☆,コストパフォーマンス★★★★☆
全体的にやや胴長の造りで,しっかりと真っすぐに立てている。トモの筋肉のメリハリ感にはやや乏しいが,馬体全体のバランスはまずまず。適性は芝中距離。
後肢の踏み込みが深く,飛節/大腿筋膜張筋をしっかりと伸ばして歩けている。また,トモの力で後肢を前に素早く引き戻せており,全身の筋肉の質感もなかなか良好。後ろ繋ぎの緩さもそれほど感じられない。
母パドゥヴァルスは現役時代に芝マイル以下で中央2勝,本馬が初仔となる。この時期のハービンジャー産駒としては比較的緩さがマシな方で,ある程度早い時期からの活躍を期待したい。

③グランジョルノ (44.ヴィータアレグリアの22)

・父:ゴールドドリーム
・美浦 高柳厩舎所属
・直近の馬体重は472kg。
・順調に調整が進められ先日入厩。移動中に軽い熱発があったがすぐに収まった模様,5/9にゲート試験合格。キャロットのダートならこの馬に注目したい。
・募集時は次点評価だったため,詳細コメントまではなし。

その他では,募集時に右前の外向を気にしすぎて高く評価しきれませんでしたが,グロスビーク(6.アドマイヤセプターの22,田中博厩舎所属)は馬体・動画を見返してみると,体幹がしっかりとしていて無駄なく前進運動が出来ていてかなりレベルが高いですね。今年の募集では脚元リスクと動きは分けて記載するように様式を変えようと思います。現在は1F 14-16秒で登坂中です。
また,ヴァルチャースター(57.ハープスターの22,池添学厩舎所属)は馬体が思ったよりも膨らんできませんが,良血&募集時の動きの質の良さからPOGでも注目しています。

〇牝馬(2頭)

④ミスティカルボンド (54.ミスティークIIの22)

・父:キズナ
・栗東 須貝厩舎所属
・セレクトセール購買馬,直近の馬体重は450kg。
・1F 16-17秒程度で登坂中。まだ本格的なペースアップには至っていませんが,セール・募集時を考えれば思っていたよりも大きく育ってきてくれました。柔らかさが特徴的で動きは良かったですし,今後の更なる成長が楽しみです。


募集時レビュー 詳細
54.ミスティークIIの22
牝 募集価格3600万円
馬体:28/35,体質:17/20,運動神経:40/45,総合点:85/100,総合評価B
将来性★★★★☆,コストパフォーマンス★★★★☆
各パーツのコンフォメーションが良好で,肘離れも問題なし。首~背中のトップラインも綺麗にまとまっており,大腿二頭筋の発達が目立つ。適性は芝マイル~2000m。
全体的に柔らか味のある歩様で,後肢の踏み込みも十分な深さがある。大腿筋膜張筋をしっかりと伸ばして歩けており,トモ周りの筋肉の質感も上々。また,前進気勢も旺盛で,四肢の連動性も問題なさそう。
母ミスティークIIはこれまで2頭の中央3勝馬を輩出しており,繁殖実績は十分。本馬も全体的に高いレベルでまとまっており,将来は重賞戦線での活躍まで期待したい。

⑤エスタンシア (62.マラコスタムブラダの22)

・父:ドゥラメンテ
・栗東 松下厩舎所属
・直近の馬体重は459kg。
・1F 17秒程度で登坂中。1-2月に左後肢周りのトラブルでペースダウンしましたが,そこからの立ち上げ直しはこれまで順調。昨年の募集時には×2抽選になった本馬ですし,レースで走るのを見るのが楽しみです。


募集時レビュー 詳細
62.マラコスタムブラダの22
牝 募集価格7000万円
馬体:29/35,体質:19/20,運動神経:42/45,総合点:90/100,総合評価A
将来性★★★★★,コストパフォーマンス★★★★☆
全体的にやや胴長の造りで,均整の取れた好馬体。肘付きの角度も理想的で,大腿二頭筋の発達が目立ち,トモ容量としても十分。適性は芝中距離。
後肢の可動域が広く,飛節/大腿筋膜張筋をしっかりと伸ばして歩けている。また,全身の柔軟性が高く,エネルギーを無駄にロスすることなく,前進運動が出来ている。
母マラコスタムブラダはこれまでレシステンシアやグラティアスといった複数の重賞ウィナーを輩出している名繁殖。本馬はドゥラメンテ産駒の長所である動きのしなやかさを良く体現しており,将来は牝馬クラシック路線を盛り上げる存在になってほしい。


〇募集時レビューリンク


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