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私が対州馬を絶滅から救いたいと思う理由 その134

地主さんのこと


 
前の放牧地の地主?は、最悪な男でした。
コンプライアンス感覚もひどいものでしたが、それについてはここに記すことすら腹立たしいのでやめます。
新しい放牧地の地主さんは、前の男とは180度違う人物でした。
もっと言うと、私が信頼する人物の3本の指に間違いなく入るような人物です。
私よりひと回り上なのですが、奥さんを病気で亡くし、一人娘も関東に出てしまっています。
目の前の小川を挟んで住宅地はあるものの、家の周囲に他の家屋は無く、ひょっとすると少しさびしいのかもしれませんが、その代わり余計な近所づきあいに悩まされるという煩わすさもありません。
でも、大半の人は、「馬を置く」なんていう話は「金にもならんし、ただ面倒なだけだ」という門前払いであるのが普通でしょう。
また、私はその地主さんとのコミュニケーションを絶やさない為にも、月1万円(これも、私の方で設定した額で、地主さんが提示した額ではありません)を封筒に入れて、近況を表書きして持って行っていましたが、どんな時に訪ねても、迷惑そうな素振りなどしないばかりか、いつも色んな世間話や馬の話などをしてくれました。
 
こう聞くと、誰にでも腰の低い人物かと思われるかもしれませんが、そういうわけではなく、自分が納得できない事、価値観とは違う事には自分を曲げることはありません。
むしろ自分のビジョンと価値観と言うものをしっかり持っているからこそ、放しても面白いのです。
 
ただ残念ながら体の調子が悪く、私が出会ったから、2度も入院し、2度目は大変悪いものでした。
娘さんもなかなか帰省されないようで、やはりはた目にも寂しそうに見えるところはありました。
ひん太が、すぐ横にいて、かわいく思ってもらっていたのなら、それは大変うれしいことです。





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江島 達也/対州屋
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