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第167回天皇賞(春)2023年4月30日京都4日で、ものすごく辛いものを見てしまった

そもそも競馬は好きでは無かったし、見ていなかった。
でも、息子が興味を持ったし、馬のにおいがなつかしいし、馬を単純に見たいという思いから、最寄りの地方競馬である、さが競馬へ何度か足を運んだ。

今年、2023年春、仕事の依頼で春秋の天皇賞を制した名馬、タマモクロスのイラストを描かせてもらったご縁から、競馬、天皇賞、葦毛の馬にとっても興味が出ていた。

しかし、レースを見る気は無く、どんな馬が出走するかもまったく知らなかった。

たまたまひと段落ついて、今のソファに座った時、時計をみると「15時40分」。天皇賞の時間だ、と思い、テレビをつけると、ちょうどゲートインするところでした。

結果は、以下の通り。

1
1ジャスティンパレス牡458.0C.ルメール3:16.18

7ディープボンド牡658.0和田 竜二3:16.52 1/25

16シルヴァーソニック牡758.0D.レーン3:16.7113

12ブレークアップ牡558.0松山 弘平3:16.91 1/49

14マテンロウレオ牡458.0横山 典弘3:17.0クビ9

13ボルドグフーシュ牡458.0川田 将雅3:17.3211

15エンドロール牡458.0永野 猛蔵3:17.43/416

10サンレイポケット牡858.0M.デムーロ3:17.51/217

11ディアスティマ牡658.0北村 友一3:17.5ハナ5

9ヒュミドールせん758.0武 豊3:17.63/412

6アスクビクターモア牡458.0横山 武史3:18.02 1/22

4メロディーレーン牝756.0幸 英明3:18.0クビ13

5アイアンバローズ牡658.0坂井 瑠星3:18.31 1/22

2ディープモンスター牡558.0浜中 俊3:18.93 1/24


8トーセンカンビーナ牡758.0岩田 望来3:26.7大差15


中止 3タイトルホルダー牡558.0横山 和生1


中止 17アフリカンゴールドせん858.0国分 恭介7


JRA


一番人気のタイトルホルダーとアフリカンゴールドが先行するも共に途中で失速し、競争中止。
タイトルホルダーは、右前脚は行。アフリカンホルダーは心房細動。

大差の最下位でゴールしたトーセンカンビーナは、左前浅屈腱不全断裂。

最後まで走り切ってゴールしたトーセンカンビーナがかなり厳しい重症を負ってしまった。

もちろん全力を挙げて治療にあたるだろう。けがから復活した例もある、
しかし「競走馬」として致命的な怪我をしたことには変わりない。

アフリカンホルダーは「騙馬」であるから、種牡馬になる可能性も無い。

乗馬クラブや施設などで引き取ってもらえばいい方で、種牡馬になれなければ後は、安楽死(殺されることに安楽も何もあったのではない)させられるだけである。

JRAのレース映像では、ゴール前の直線のみで、3頭はフレームにすら入っていない。
「競馬の最も辛い現実、嫌な現実」を見てしまった。

私が言いたいのは、次の事に限る。
もっとも辛い思いをしているのは、毎日朝も昼も夜も3頭の世話をしてきた厩務員なのである。
その辛さは比較できるものでは無いが、馬主、調教師、ファンの何千倍、なんいや何万倍だろう。

そもそも馬にとって天皇賞だろうが海外レースだろうが、何の関係も無い。
競馬馬であることも、何億という金を動かすレースだろうが、そんなことは知った事ではない。

一番信頼している厩務員の信頼に応えるため、いつものルーティーンでやっている「いきなりの全力疾走」をやっているだけなのだ。
それが馬体にとって、どれだけ負担のかかるものであるか、それは私のような者にだってわかる。

毎日、どこかでレースは行われている。G1だろうが地方競馬であろうが、それは馬にとっては同じことで、昨日のような悲劇は頻繁に起きているということを、今更ながら目の当たりにしてしまった。

3頭が、どのような未来を迎えるかはわからない。
そかし、どのような状態であっても、今後穏やかな馬生を送って欲しいと祈るのみである。




トーセンカンビーナ



アフリカンゴールド



タイトルホルダー


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江島 達也/対州屋
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