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私には、宗教や政治団体などは全く無いが、目に見えないものに対して、ちゃんとリスペクトしている

母の古くからの友人で、大変敬虔なクリスチャンの方がいる。
昔から、「清貧」を貫かれており、市営アパートのお住まいにはぜいたく品などは一切なかった。
子どもの学習机は、どこかのお下がりの床に座るタイプの小さな机であり、お宅にはカメラといったものも持たないでおられた。
したがって、「家族写真」などというものはほとんどなく、あるとすれば他人からもらったものしか無いということであった。

長崎に多いカトリックではなくて、英国プロテスタント系の信者であったが、普段は「トラクト」と言って、神の教えを説いた小さなチラシを配ることが主な布教活動であり、雨の日も風の日も仲間とともに辺境な地の隅々まで歩いて活動を行っておられた。

まったくもって、頭の下がる思いだが、ある時その方が書かれた「トラクト日記」の中の一文を読んで、「やっぱり、私は宗教とは相容れない」と思った。
それは、その方がトラクト配布をしておられた時に、ある場所で飼い犬に吠えられたことがあったらしいのだけど、その犬が吠えたことに対して「畜生でも・・・・・」という記述をしていたこと。

私は、「畜生とその方の生命・存在の貴重さ、尊さ、偶然さは同じなのだが」と思ってしまう。

おそらく、このテーマで論争をしても、宗教の方とはシナジーは得にくいだろう。
従って、私には宗教もなく、特定の政治団体とも相容れないのである。


しかし、私には「神」は無いが、「目に見えない」に対してリスペクトする心は持っている。



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江島 達也/対州屋
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