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私が対州馬を絶滅から救いたいと思う理由 その119

人や車の往来との距離という環境


 
馬を飼養する上で、最も頭の痛い事のひとつが、これです。
放牧地にいる馬の精神衛生にとっては、たまに人などが通ることは、悪い事ではないです。
人にとっても、間違いなくそうでしょう。
「馬を見たい」「馬はどこで見れますか?」ということを何度も言われましたし、「馬を見せたいから」ということで、お孫さんを連れたおばあさんであるとか、親子連れさんもこええこう、ひん太を見に来てくれました。
そのこと自体は、大変うれしいことに間違いありません。
しかし、中には誰も人が居ない時に、勝手なことをする、つまり馬に与えてはいけないものを食べさせたりすることです。
もちろん「餌やりは、禁止です」みたいな注意書きは看板にして貼ってあります。
しかし、多くの飼養者さんが、そうせざるを得ないように、「予約なしの訪問はお断りします」としている背景は、それだけ悪質な来訪者が絶えないということを意味しています。
 
ひん太のケースも、もろにこの問題の洗礼を受けました。
最初は、来訪者用のベンチ設置し、メッセージを伝える黒板を取り付けていました。
もちろん餌やりについては、必ず私に電話連絡をするよう、電話番号まで書いておきましたが、掛かってたことは一度もありませんでした。
ある日の夕方、ひん太のところに行ってると、4~5人の小学生がいました。
中には、あきらかに小さな子もいて、聞く一年生ということでした。
その4~5人で、付近の雑草をかき集められるだけ集めて、ひん太に与えているのでした。
もちろん。ひん太はまんざらではないし、小学生たちは、完全に「いいことをしている」と言った意識・表情をしていました。
私は、「これはいかん!」と察しました。
草を食べることは問題ないのですが、馬の鋭い前歯で噛まれてまうと、子どもの手なら大変なことになってしまいます。差し出されたを餌ごと噛り付いてしまう恐れがあります。
また誤ってビニールなどを食べさせてしまうと、最悪、死亡いう事態を招きねません。
残念ですが、不測の事態に備えて小学校に出向き、校長先生に会って事情を話し、小学生ちだけで、ひん太のころにはこれないような措置をとってもらいました。
ひん太
放牧地が、ちょうど「校区」のぎりぎり外とことで、校区外に児童だけで遊びに行かないようにいうことを生活指導の先生から全体に話をてもらいました。
ちょうどその生活指導の先生が、娘の6年の時の担任であったということもあり、スムーズに話を住めることができました。
こちらの方でも新たに、「馬をに来る場合は、20歳以上の人といっしょに来ること」という看板を設置しました。
その後は、子ども達だけでくることは無く、お母さんが付き添ってやってくるようになったのですが、むしろ一般の人に対しては、どんなに注意を喚起する看板を設置しても、無理のような気がしました。
無人カメラも設置しましたが、これが効力を発揮したかどうかは、わかりません。
今思うのは、24時間ライブで遠隔地から監視できるシステムはが、安価にできるようになってきているので、早く導入すべきであったと、そればかりが後悔として残ります。
そして、やはり放牧地は「立ち入り厳禁」にすべきだろうと思います。




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江島 達也/対州屋
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