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父親を亡くし、怪我から病弱となってしまった母と兄、祖母と暮らす小学校6年生の児童の作文である。
まずこれだけ長い作文を綴っているところに、厳しい生活の現状を真剣に見つめていることがうかがえます。
作文を書いた本人が手伝いの時に、刈り取った草を運ぼうとした時、冗談を言いながらも、手伝ってくれたおばあちゃん。
そのタイトルは、運命にも高齢にも立ち向かう力強い祖母(ばっぱ)であることは、うなづけます。
厳しい東北の自然と対峙してきた女性にとっては、弱音など吐かず、笑顔で孫に応えることは、当然のことだったのでしょう。