杉本家のレンガ塀 ~ 幼稚園時代登園中にずっと気になっていた原爆被爆遺構
このレンガ塀、住吉の自宅APから純心幼稚園までの道の途中にあり、毎日この横を歩いて通っていました。
当時は幼稚園バスなどあるはずもなく、けっこうな道程を歩いていたわけです。
当時はもちろん小さかったので、目線も低く、このレンガ塀は、何か圧力を感じる存在として、私の前にありました。
当時の様子と今を比べると、その後周囲は恐ろしく変わってしまったのですが、このレンガ塀だけはずっと「あのレンガ塀はいったい何なのだろう?」と記憶の中に残っていたのです。
実はこのレンガ塀、原爆の被爆遺構であり、当時所有していた杉本さんという方が個人的に保存してきたものなのでした。
被爆時、この長崎大学一帯も焼け野原となり、自宅や家族を捜しに来た人にとって、自宅がどこにあったのかさえ、わからない状況だったそうです。
その中にあって、この杉本さん宅の一部倒れなかったレンガ塀が、場所を特定する目安になったのだそうです。
画面にはプレートが設置されていますが、設置されたのは、2010年の3月。なんと、被爆から65年目のことです・・・・・。
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