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音楽を楽しみながら英語を学ぼう~ Slipping Through My Fingers/ABBA coverd by Naomila Azalia
" Slipping Through My Fingers " は、 スウェーデンのポップ グループ、アバのビョルン・ウルヴァースとベニー・アンダーソンによって書かれた曲で、1981 年のアルバム「The Visitor」からシングル・カットされた楽曲です。
この曲の歌詞は、娘が学校に通うにつれて、娘の成長の速さと、一緒に過ごす時間が不足していることに対する母親の後悔についてのものです。
この曲のインスピレーションは、この曲が書かれた当時 7 歳だった ビョルン と アグネッタの娘、リンダ・ウルヴァースでした。
何より、グループのビョルンとアグネッタは、1978年のクリスマスに8年間の結婚生活に終止符を打っています。
リンダが生まれたのは、1973年ですから、7歳の時というのは、離婚した直後くらいになるはずです。
私は、確か15歳の頃、福岡の九電記念体育館で、アバの日本ツアーのライブに行った経験があります。
今から考えると、その時娘のリンダさんは5歳くらい。もっとも親との関りが必要な頃ですが、世界ツアーなど多忙さによって、だんだん子どもとの関係が作れなくなっていったことが、離婚の要因となったようなので、とても複雑な思いがします。
巨万の富と名声を手にしたアバでしたが、もっとも肝心なもの。
ささやかな家族間の信頼関係というものを手にできなかったビョルンの心情を思うと、この歌詞の意味が染みてきます。
カヴァーしているのは、インドネシア人の少女、Naomila Azaliaさん。
インドネシアの母語は英語とは全く関係のないのですが、見事な発音で聴きやすい英語だと思います。
ぜひこの歌詞を読んで理解してみたから、楽曲を聴いて、英語のスキルを磨いて欲しいと思います。
Slipping Through My Fingers / ABBA
Japanese Translation:Tatsuya Ejima
※単語は、ビョルンの心情を推測して日本語に置き換えていますので、辞書や翻訳サイト通りでは無いことをお断りしておきます。
School bag in hands
She leaves home in the early morning
Waving goodbye with an absent minded smile
I watch her go with the surge of that well known sadness
And I have to sit down for a while
通学かばんを手に、あの子は、うつろな顔で手をふって家を出ていく。
見送る私の胸には、いつもの悲しみのうねりが押し寄せ、しばらく立ち上がることができない。
The feeling that I’m losing her forever
Without really entering her world
I’m glad whenever I can share her laughter
That funny little girl
あの子の世界にはいることも出来ぬまま、永遠にあの子を失ってしまうという気持ち。
愉快なあの娘と笑い合えれば、いつだって嬉しいのに。
Slipping through my fingers all the time
I try to capture every minute
The feeling in it
いつも私の指の間をすり抜けて落ちてしまう。
数分をも逃すまいとしているのに。
その想いをも一緒に。
Slipping through my fingers all the time
Do I really see what’s in her mind?
Each time I think I’m close to knowing
She keeps on growing
Slipping through my fingers all the time
いつも私の指の間をすり抜けて落ちてしまう。
私はあの子の心の中を見ようとしてていたのだろうか?
わかりかけたと思うたびにあの子はまた成長していく。
いつも私の指の間をすり抜けて落ちてしまう。
Sleep in our eyes
Her and me at the breakfast table
Barely awake, I let precious time go by
Then when she’s gone
There’s that odd melancholy feeling
And a sense of guilt I can’t deny
あの子は眠そうな眼で、私と向かい合って朝食をとる。
眠りから覚めきらぬまま、私はまた大切な時間をやり過ごしてしまう。
そしてあの子が行ってしまった後、何とも言えない哀しみと罪の意識を振り払うことができない。
What happened to our wonderful adventures?
And places that we planned for us to go
Well some of that we did but most we didn’t
And why I just don’t know….
わくわくするような冒険はどこへ行っってしまったのだろう?
一緒に行こうとしていた数々の場所への計画も。
いくつかは実現したけど、ほとんどは叶わなかった。
なぜそうなってしまったのだろうか。
Slipping through my fingers all the time
I try to capture every minute
The feeling in it
いつも私の指の間をすり抜けて落ちてしまう。
数分をも逃すまいとしているのに。
その想いをも一緒に。
Slipping through my fingers all the time
Do I really see what’s in her mind?
Each time I think I’m close to knowing
She keeps on growing
Slipping through my fingers all the time
いつも私の指の間をすり抜けて落ちてしまう。
私はあの子の心の中を見ようとしてていたのだろうか?
わかりかけたと思うたびに、あの子はまた成長していく。
いつも私の指の間をすり抜けて落ちてしまう。
Sometimes I wish that I could freeze the picture
And save it from the funny tricks of time
Slipping through my fingers…
Slipping through my fingers all the time
私は時々、目の前の光景を永遠に留めておけたらと思う。
流れる時間の悪戯から守ることができたらと。
いつも私の指の間をすり抜けて落ちてしまう。
School bag in hands
She leaves home in the early morning
Waving goodbye with an absent minded smile
通学かばんを手に、あの子は、うつろな顔で手をふって家を出ていく。
※歌詞の中に出てくる「absent minded smile」は直訳すると、「気持ちが留守の笑顔」。
つまり「気のない、微笑み」或いは「愛想笑い」といったことです。
英語の字辞書サイトでけんさくすると、以下のような例文が挙げられます。
Someone who is absent-minded often forgets things or does not pay attention to what is happening near them because they are thinking about other things:
ぼんやりしている人は、他のことを考えているために、物事を忘れたり、近くで起こっていることに注意を払っていないことがよくあります。
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