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外国人留学生たちに、絶賛歌わせようとした「赤い風船」だったが・・・
日本語学校の校長時代、私は、たまに「日本学」みたいな授業を持っていました。
当時、ネパール人が多く、歌が生活に非常に密着な関係にあるこの国の若者に、日本語を教えるなら「日本の歌だ!」と悟りました。
どの曲がいいか思案した挙句、選びに選んだのが浅田美代子さんの「赤い風船」。
若い先生などは「???」という反応でしたが、私は、構わずこの歌を有志の先生たちと学生の前で披露し、歌詞をひらがなで書いて教えました。
歌詞の意味も「A girl lost the little red balloon, she felt so sad when she lost it・・・」という風に英語で解説し、歌の練習をしました。
ところが、非常に音感のいい彼らも、なぜかこのメロディーが体の中に無いのか、最後までものに?なりませんでした。
その代わりに、非常にうけたのが北島三郎の「与作」で、これは明らかに歌っている時に笑顔で歌っておりまして、ある自治体のお祭りに招待された時にも、住民の方々の前で披露するレベルまでいきました。
また、学生たちの仲間内での誕生会という宴会?に誘われた際にも、学生たちの酔いがすすむほどに、ある者から「トントント~ン♪」という風に口をついて出、皆は大盛り上がりしていました。
思えば、この「与作」には、ちょっとした思い出があります。
教師時代に知り合ったイングランド人のアランと、二人でスナックに飲みにいった際、そのアランが「与作」をカラオケで非常に流暢に歌えるというので、二人で話し、「ここで私(アラン)が、与作をカラオケで上手に歌って、他のお客からおごってもらおう!」という悪だくみを企てたことがありました。
結果、おごってはもらえませんでしたが、金髪で青い目の男が、「与作」を流暢に歌ったので、近くのおじさんがキョトンとしていたのを覚えています。
わからないものです。
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![江島 達也/対州屋](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/102599053/profile_360ea0f26f55760e52d49a90537ff5e7.jpg?width=600&crop=1:1,smart)