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対州馬の飼養と調教 24「 馬の血を吸い、ストレスを与えるサシバエを劇的に減らすことは可能か 」

可能です。
晩春から初秋にかけて、馬を飼う人なら誰でも頭を痛めるのが、サシバエ対策です(アブも然り)。
なかなか決定的な駆除方法が無く、馬体にかけるスプレーなどではほとんど効果がありません。
走光性でもないので、夜間の電撃殺虫などもできません。

では、どうすれば標題のように劇的に減らせるか?これには、「元を断つ」しかありません。つまりサシバエのウジが育ちやすい場所を狙い撃ちし、ウジが育たない環境をつくってやります。
ウジは排水口付近のぬかるんだ土壌で育ちます。
水が深く溜まる所や、反対に乾いた場所には育たないので、まずウジが卵から孵る場所を特定し、徹底的にそこを攻めます。
私の場合は、キンチョーのETBを使いました。
1ℓで12,000円あまりと少し値ははりますが、200~400倍に希釈して使うので、コスパはいいです。
できれば200倍に希釈したETBをじょうろなどに入れてウジが育ちそうな場所に散布してください。
もしそこにウジがいたら、数分で出てきて死にます。

このような感じでウジの生育場所を潰していけば、サシバエを激減させることができます。
このETBは馬体に散布することもできますが、まずサシバエが成虫になっているという状態を根絶させないかぎり、50歩100歩なのです。
つまり外国産であろうが、国産であろうが、虫除けスプレーというのは、すべて効果が期待できないし、お金の無駄と思います。
ハエ取り紙などには、ほぼつきません。



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江島 達也/対州屋
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