見出し画像

馬と人とのコミュニケーション

1対1で、馬と暮らした経験から、「馬と人のコミュニケーション」について、確信している事柄がありますが、Facebookの中に、それらを旨く述べているものがあり、嬉しくなりました。

特に、
100年前の馬術家も、言葉の意味よりも声のトーンが重要だと述べている通りで、同じ意味の言葉は多くの馬術家により語られています。

馬とは優しさで接するべきと述べられている事が多い点からも、大昔の(欧州)人は、経験から当然の事の様に知っていたのだと思いますが、近年の実験で検証されているに過ぎないです。
馬は人間のちょっとした不満の声にすら、心拍数が跳ね上がり、嬉しそうな声には宥める効果が生じるのです。

また馬は人間が厩舎に現れた瞬間に人間の気分を感じ取るので、どんな気分で馬に会いに行くか注意すべきなのです。
その上、馬は過去の経験から、その人間がどんな気分で接して来たのか覚える事が出来るのです。
つまり、楽しそうで機嫌の良い人は好む様になり、雰囲気の悪い人を覚えて嫌悪感を抱くと言う事です

という部分は、私も声を大にして言いたかった部分なのでした。

洋の東西を問わず、古であれ、「馬」の本質を気付いている人は、少なくなくなく、それ故「馬という存在の魅力」に人が惹きこまれるのだと思います。

馬は人間の感情を読み取る能力に長ける
(人間の性格が馬の可能性を引き出す上で、薬にも毒にもなる)

以下は元記事を要約したものです。

近年の研究で、馬は人間の声や、ボディランゲージ、表情等から人間の気分や感情を読み取る事に長けると言う事実が論証されています。
結論から言うと、馬は其々の人間の性格を学び、「この人は好きだ」「またこの嫌な感じの人が来た」と考えていると言うことです。

馬はその進化の過程から、周囲の状況、仲間の馬の些細な身体の変化や表情の変化から危険をいち早く察知する能力を進化させてきました。

馬は馬同士のコミュニケーションも顔の小さな表情の変化で行う事が出来、馬は同じように人間のボディランゲージや表情から人間の感情を読み取る事も可能です。

僕の学んだオランダ人の有名な馬術家、マライカ・デ・ヨングの有名な言葉に
You will never have to tell your horse that you are sad, happy, confident, angry or relaxed. He already knows—long before you do.

「貴方が馬に悲しみ、幸福、確信に満ちている、怒っている、リラックスしている等と話す必要は無いのです。馬はとっくに知っているから。」と言う言葉があります。
馬術を究める人にとって当たり前の事で、それを自覚し、自身の感情と常々向いあう必要があります。
受け身な姿勢の人間と、支配的な姿勢の人では、全ての馬が受け身な姿勢の人を好んだと言う実験結果があります。

また馬に向かってコミュニケーションされていない場合でも(例えば馬の傍らで、スマホで会話する等)、人間の感情を読み取る事が出来たと言う実験報告もあります。
録音された音声でも、怒りを表す声と、楽しそうな声を聴かせた場合、怒りの声には警戒心を露わにしたと報告されています。
また、笑った顔と怒った声を組み合わせたりした場合には、馬は??興味を示したと言う事です。

100年前の馬術家も、言葉の意味よりも声のトーンが重要だと述べている通りで、同じ意味の言葉は多くの馬術家により語られています。

馬とは優しさで接するべきと述べられている事が多い点からも、大昔の(欧州)人は、経験から当然の事の様に知っていたのだと思いますが、近年の実験で検証されているに過ぎないです。
馬は人間のちょっとした不満の声にすら、心拍数が跳ね上がり、嬉しそうな声には宥める効果が生じるのです。

また馬は人間が厩舎に現れた瞬間に人間の気分を感じ取るので、どんな気分で馬に会いに行くか注意すべきなのです。
その上、馬は過去の経験から、その人間がどんな気分で接して来たのか覚える事が出来るのです。
つまり、楽しそうで機嫌の良い人は好む様になり、雰囲気の悪い人を覚えて嫌悪感を抱くと言う事です。

あるアメリカのプロトレーナーが「馬は貴方がその馬を好きかどうか判っている。だから(馬の協力を100%引き出すには)馬を心から好きに成る事ね」と述べています。

リレーションシップの銀行口座
Relationship Bank Account

と言う言葉がホースマンシップの世界にはあって、これを最初に教わったのは僕の師の一人でもある、全米チャンピオン、マスタング・マディですが、
この記事でも、馬にとって、プラスな経験とマイナスな経験をする度に、馬の信頼の残高が増減するとされていて、しかもマイナスな経験は一度で2倍のマイナス効果だと述べられています。

貴方の主観では無く、【馬がどう感じているか】が基準です。
馬が不快な思いをすれば、マイナス2
馬が気分良くできたら、プラス1です。

馬というのは子供と同じです。
言うことを聞かない、出来が悪い、バカな馬、どうして出来ないの? そんな愚痴を言っている人は、馬の心象としては、嫌な人だ、頑張りたくない...
そう思っている事でしょう。

素晴らしい馬術家は、毎日毎日、コツコツと良い経験を積み重ねてきた結果があるという事です。貯金通帳も、塵も積もれば山。

マライカ・デ・ヨングは、「貴方は世界一の素晴らしい馬だ」と馬に言い聞かせながら調教をすると述べていましたが、
手綱に触れる事すらせずに、ドレサージュの高度な運動を馬が演技して見せると言うことは、馬のモチベーションを本当に高めなければ不可能なんです。

ドレサージュ・ナチュラリーのカレン・ロルフも、「貴方は馬にとってのチアガールであるべき」と述べている通り。

馬が人間の心を読み取る事は、日常の中で感じる事もあるかも知れません。
プロのインストラクターでは、経験的に理解している人もいらっしゃいます。

本当に高次元のコミュニケーションでは人馬の心と心の繋がりが必須に成ってきます。
つまり、ハミや鞭、拍車で馬に【させる】コミュニケーションでは無く人間の【訊ね】から馬の自由意思で【貴方のためにしますよ】と言ってもらうコミュニケーション。と言うことです。

Rising Sun Horsemanship Facebook



※「チップ」は有難く拝受させて頂きます。もし、この記事が多少でも役に立った、或いは「よかったので、多少でもお心づけを」と思われましたら、どうぞよろしくお願いいたします。贈って頂いたお金は1円たりとも無駄にせず大切に使わせて頂きます。