「たかが、レジでのシール貼り?!」と思われるかもしれない。
しかし、これ実は、経営者が「経営マインド」として、重視すべきことである。
これだけ日本の隅々までコンビニ(やホームセンター等)が行き渡り、生活に密着している以上、一日に日本中で、このような行為がいったい何回行われているだろうか???
そして、今後も行われ続けるだろう。
考えやすい事例がweb上にあるましたので、引用してみる。
実は、このトピックス、延々と擁護派?反論派?などに分かれ、論戦が続いている。
みんな、いちいち口には出さないが、「気になっていること」のひとつであることは間違いないのだ。
つまり経営のトップは、利益云々よりも重視すべき問題だと言えなくもないのだが、未だに何も変わっていないところをみると、「経営においては、取るに足らない事」と思っているか、ソリューションへのアクセス方法がわからないかのどちらかだろう。
しかし、間違いなく従業員(アルバイト)と顧客双方がwin-winではなく、場合によってはlose-loseになる可能性があるということだ。
これは経営上、非常に大きな負のファクターであることは間違いない。
web上では、何十というレスが展開されている。最初の方は、圧倒的に罵倒するようなもの、店員を擁護する者が多い。中には、「嫌なことを我慢するのが社会人だ!」などと一方的な見方を投げかける者もいた。
いずれにしても、「どうすれば、経営者と従業員と顧客がwin-winになる確率が高くなるだろうか?」という論旨までにはたどり着いていない。
引用の最後の方の「もっと柔軟に対応できないのはなぜかしら?ってことだと思います。」というのが、もっとも結論に近づいたものだと思うが、「じゃあ、どうすればいいの?」というところまでは、やりとりが発展せずトピックスは終わっている。
いかに、「問題解決的な学習」の機会が無かったかが、こういうところに表れているように思う。
これぐらいのトピックスであれば、小学校高学年ぐらいから、十分話し合うことは可能だろう。
この場合、最低限の条件は、
①経営者側 ー 利益をあげたいので万引きを少しでも防止したい。
②従業員 ー マニュアルで決まってるからやらないといけない。
③顧客 ー 万引き扱いされているように感じる人も数いるから、柔軟に対応して欲しい。
例えば、ひとつの考え方としては、「シールで!」と言わない客の商品に
シールをる時に、従業員が、笑顔で「すいません、貼れと言われてるんで!」と言ってみたらどうだろう。面倒だったら「すいません!」だけでも、そのニュアンスは伝わる可能性が高い。もし、何かクレームがあったら、マニュアル云々のこと、例えば「すいません。シールを貼るようマニュアルで決まってて、やらないと怒られるんですよ!」等と説明してはどうだろうか?
引用のように「シールを貼るって決まってるんです!」と、とても嫌な顔をされ・・・」のような事は激減すると思うのだが。
つまり、経営(マネージメント)にしろ、仕事のマインドにしろ、その本質は、非常に人間臭いというか、人の感情と心の動きを考える学問だということで、これを義務教育はおろか、高等学校やビジネス系の専門学校でもやらないのは、非常にもったいない事だと思う。