汽車の窓から買った、お弁当
まだJRが、国鉄であった時代のこと。
夏休み、佐賀の田舎に帰省するのに、長崎本線を走るディーゼル・カーを使った。(ディーゼル・カーは、今も健在)
昔の車両は空調なども無かったためか、窓を開けることができ、子ども時代は、「窓際」が最高に好きだった。
車窓から吹き込む風に吹かれながら、外の景色を見ていると、飽きることが無かった。
長崎駅構内には、体の前に下げた箱の上に沢山のお弁当を積んだ弁当やさんが沢山いた。
「べんと~う」と独特の掛け声をかけながら、発車間近の列車の前を行ったり来たりする。
窓から身を乗り出して、「べんとうやさ~~ん!」と声をかけて買うのだが、時には他の人が弁当を買ったりしてなかなかつかまらず、その内に発車時間が迫ってきたりしてヒヤヒヤしたこともあった。
それでもちゃんと、弁当屋さんは動き出すまでにちゃんとお釣りまで、しっかりと渡してくれていたのを懐かしく思い出す。
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