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明確な定義の無いフィンランドの「SISU(シス)」を自分なりにこんな感じか?と定義してみる

私なりの解釈として一文にするならば、
『 足るを知り、生命の尊厳と個の違いを尊重して生きる力 』
ということかなと思います。

箇条書きにするならば、
「足るを知る」
「身の程をわきまえる」
「自分で解決方法を考えて試行錯誤する」
「他者の違いを認め、尊重する」

箇条書きを文章にするならば、「身の程をわきまえて欲をかかず、足るをしって質素に剛健に生き、問題が生じても基本は自分自身で解決する方法を探り試行錯誤し、できないことは他者に頼る。
自分自身がその姿勢を大事にするからには他者のそれも尊重し、違いに対し排斥したり非難したりしない。
その姿勢はこの世界そのものに対しても同じであり、自然や生命の摂理にも敬意を払い尊重して生きる」こと。


note上で「SISU」で検索し、5~6の記事を読み、こんな感じかなと思いました。
よくよく考えると非常にシンプルで、当たり前のことと言えるかもしれません。



以下↓参考にさせて頂いた各部分を抜き出して貼り付けさせていただいております。



フィンランド人に「シスとは何か?」と尋ねてよく返ってくる答えは、「シスは灰色の岩さえ突き破る」というたとえだ。仕事や人生において、困難があってもすぐにはあきらめないという強い気持ちを示している。

 シスは、日本の「頑張る」と比較すると、圧倒的に使用頻度が低い。フィンランドでは「言葉にするよりも行動で示す」ことが好まれているためか、シスは内に秘められている気持ちというニュアンスだ。

 また、シスに関する感覚は、フィンランド人の中でも多少バラつきがある。仕事で困難な状況を切り抜けたときなど、身近にシスを見出す人もいる。

 一方で、シスという言葉を簡単には使いたくないという人たちもいる。シスの例として、フィンランドの厳しい気候の暮らしが紹介される。だが、これはシスではないと否定する人たちもいる。「シスの前提として、不可能に思える困難や課題があり、それを可能にするのがシスなのだから、そんな容易なことでは使っちゃいけない」という考えがあるためだ。

 ただ1つ共通しているのは、シスは誰かに強制されるのではないということである。「自分がしたいからする」という強い決意や気持ちが、シスの本質といえる。

フィンランド人は、とにかく学ぶことに貪欲だという。仕事に関連する分野はもちろん、「持ち駒は多い方がよいから」と、全く別の分野を学び、学位をとる人も珍しくないそうだ。時間と金銭、そして気持ちの余裕がないと、新たなことを学び続けることは難しいだろう。こうした状況も、フィンランド流のゆとりのある生き方を物語っているのではないだろうか。

SISU(シス)は心を強くする処方箋。年収や肩書、年齢は関係ありません!フィンランド特有の精神といわれるシス。いわば「フィンランド魂」であるシスの根底にあるのは、どんな厳しい環境でも発揮される強い精神力(勇気、忍耐、自然体)。シスは、シンプルな暮らし、自然を愛する心、心身の日々のメンテナンスに宿ります。仕事や消費、利便性一辺倒の暮らしは、心身の不調をもたらします。雨でも真冬でも自転車に乗る、サウナを活用する、冬の海でも泳ぐ、一年中天気を問わず子どもを外に連れ出すなどなど、シスを育む実践的メソッドが満載です!

「SISU」はフィンランド魂を代表する言葉で、フィンランド人の「心の強さ」を表しています。

言葉自体もすでに500年前から存在しています。

 

しかし、実に「SISU」には明確な定義がありません。

 

そのため、生き方全般、生活態度全般において、SISUに関連してもおかしなことではありません。

  

そして、SISUに関して重要なことは、SISUは哲学のような考えるだけのものではありません。

SISUは「行動の伴う考え方」です。

フィンランドに住む前までは、意識的に森に行くことはありませんでしたが今はリフレッシュするために朝の人通りが少ない時間に、近くの森を訪れます。

フィンランド人は、小さい頃から、なにか悩みがあったら森に行って考えるという習慣を学ぶそうです。その意味が今はなんとなくわかります。それは森に行く=「静かに五感をはたらかせながら、自分と向き合う時間」という位置づけなのだと思います。

コーヒーを飲むこと

北欧の一人当たりのコーヒー消費量は世界一です。働いていても1日2回のコーヒータイムを必ずとります。

2013年度の1人あたりのコーヒー消費量はフィンランドが12kg、日本の消費量は3.36kgなので、3倍以上飲むそうです。

「フィンランド人はなぜ4時に仕事が終わるのか?」という書籍があるように、私たちの思う以上に、生産性を大切にしていると感じます。

家族や友人との時間、運動や自己学習など、仕事以外の面も大切にしているからで、そのために、1日をいい意味でテキパキと働きます。

ある意味、慌ただしいハイペースな日常のなかにも、コーヒーをゆっくりと味わう時間をとることが豊かさであり、欠かせない習慣だと考えているようです。

カフェインが苦手な私も朝早く飲んだり、または、カフェインレスコーヒーを日常的に飲むようになりました。

自然体でいること

SISU(シス)と呼ばれる「フィンランド魂」を聞いたことがある人もいるかもしれません。

世界一幸せといわれる根底には、厳しい環境の中でも「勇気」と「忍耐」、そして「自然体」を忘れない精神があるといわれています。

できるだけ、日常のどんな場面においても、自然体でリラックスした状態でいることをフィンランドの人は大切にしていると感じていました。

ついつい自分らしくない行動をしたり、発言をしたり、意思決定をすることってあると思います。苦手なことや気のむかないことにイライラするよりも心地がいい状態でいられることを、前より少し優先できるようになっていると思います。

そのためには、単に精神性だけの話ではなく、空間を居心地のいい状態に整えたり、上で書いたような、森に行く、コーヒーを飲むといった習慣を大切にすることで自然体でいられるような気がしています。

フィンランドにも日本の根性論に近い「SISU(シス)」という言葉があります。

「SISU(シス)」とは、過去の失敗から学び、勇気を持って前進する性質のことです。歯を食いしばって、戦いの犠牲をすべて払う気概のことを指します

https://www.finlandia.edu/about/our-finnish-heritage/日本語訳参照:https://www.lifehacker.jp/2020/07/become-more-resilient-by-adopting-the-finnish-approach.html”

細かいニュアンスの違いはあれども、犠牲を払って歯を食いしばって前進するという意味そのものは、日本の根性論に近い部分があるかもしれません。けれども、この根性論とSISUには、決定的に大きな違いがあります。それは、発動させるタイミングについてです。著書『フィンランドの幸せメソッド SISU(シス)』の著者カトヤ・パンツァルさんの講演に関する記事(https://www.huffingtonpost.jp/arisa-ido/finland-sisu_a_23506010/ )に、フィンランドのSISUを使う条件としてこのように紹介されています。

シスには、1つだけ条件があります。他人に頼ってもいい頃合いを知っている人だけが、この頑張りができると考えられています。自分で諦められるレベルをきちんと設定できることが大切なんです

https://www.huffingtonpost.jp/arisa-ido/finland-sisu_a_23506010/

つまり、一人で限界に達するまで頑張らなくてもいいんだということがSISUの条件なのです。

そこで、私はフィンランド人は幸せの国となっていることについてどう思っているのか数人に聞いてみました。結構悲観的な人が多く、幸せそうな顔の人がどこにいる??アルコール中毒者やうつ病の人も多くいるし、と。ただ、幸せと感じる基準が他の国よりも違うのかもしれないと言われて、その基準が違う理由を考えてみました。私がコロナ禍でこちらに住んで感じたことを基準に紹介します。

■教育と自立した精神フィンランドの小学校では自分で学習計画をたて、それを先生と話していき、学期末に先生や両親と面談をして見直します。とても子供に任せられています。学校のカリキュラム自体もそれぞれの先生に任せられています。また自分で自分のことを評価します。テストもほぼなく、学校のレベルがどうということもないので、偏差値という概念がないのかもしれません。つまりは他人からの評価を受けることが少ないといえます。学生や無職の人への社会保障がしっかりしているため、高校を卒業すると親元を離れ、基本的には皆一人暮らしをします。友達の話を聞いていると、親も子供が幸せであればいいと干渉をしない人が多いように思います。多くの人が自立した精神を持って、自分を起点に生活しているのが分かります。

■自分の人生を自分でハンドリングしている感覚幸せを図る際の指標にも使われることですが、自分の人生をハンドリングできる自由があることが幸せにつながっていると思います。それには社会保障や男女平等の社会があることが大きく働いているとは思いますが、一点目にあげた教育や精神性も大きく影響していると思います。

■公共サービスがスムーズバス、電車、地下鉄など公共交通機関はほぼ時間通りに来ます。また遅延もとても少ないです。また、行政サービスがとてもスムーズです。フィンランド語を話せなくてもほとんどの人が英語を話せるので困ったことがありません。行政手続きの質問をしても返信は大抵1日以内に来ます。社会保障費や教育費用の違いはあれど、外国人であってもフィンランドはとても暮らしやすいと感じます。

■SISUのマインドレジリエンスに近い言葉だと思いますが、フィンランド人の中にはSISUというマインドがあると言われています。冬の寒さ、厳しい自然と共存していく必要のあるフィンランドならではのマインドだと思います。*ちなみにAalto Universityの勉強計画を立てるシステムもSISUです。SISUのマインドを持って勉強しなさいということでしょうか。SISUについて詳しくは『フィンランドの幸せメソッドSISU』を読んでいただければと思います。

■自然との共存フィンランドは日本と似ていて、国土の約70%が森です。さらに115,000個の湖があると言われていて水がとても豊かで、水道水を飲めます。そして全ての森に誰でもアクセスができ、夏はブルーベリー、リンゴンベリー狩りやキャンプ、秋はきのこ狩りやピクニック、冬はクロスカントリーや凍った湖でスケートや釣り、など四季折々森で楽しめます。先日は凍った湖の上でスノーカイトをやっている人をみました。サウナを含めて、人工物に頼らない楽しみ方を知っているのは、コロナ禍の今、生活をどう楽しくできるかに大きく関わってきます。

毎朝散歩をしている近所の森です↓

全体的に、自分の幸せどころがわかっていて、高望みをせず、それを満たすために、もしくはそれを壊さないためのラインを弁えているという印象を受けました。そのため、無理をしているな、取り繕っているなという印象を受ける人がほとんどいません。自国に対しては悲観的な人が多いフィンランドですが、こういった要素は自分の幸せを考える上でもヒントにできるなと思いました。


notes


※心理学におけるレジリエンス(resilience)とは、社会的ディスアドバンテージや、己に不利な状況において、そういった状況に自身のライフタスクを対応させる個人の能力と定義される[1] 。自己に不利な状況、あるいはストレスとは、家族、人間関係、健康問題、職場や金銭的な心配事、その他より起こり得る[2] 。

「脆弱性(vulnerability)」の反対の概念であり、自発的治癒力の意味である。「精神的回復力」「抵抗力」「復元力」「耐久力」「再起力」などとも訳されるが、訳語を用いずそのままレジリエンス、またはレジリアンスと表記して用いることが多い。

Wikipedia


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