写真録　馬⑦　馬で往診に向かう医師

昭和のはじめ頃だろうか。
現在の松浦市御厨（みくりや）町で撮られたもの。

今ではほとんど無くなってしまったようだが、医師が患者の所へ診察・治療に向かう「往診」の為に馬を利用していたという医師（医院）の写真。

「利用していた」というよりは、「馬に連れて行ってもらっていた」という方が有り体の表現だろう。
なにせ、馬は一度歩いた場所は覚えるし、夜目が効く。
人間の案内よりも完全に能力は優っているのだ。

在来馬が酒に酔った主人を載せて、夜道を帰ってきた話や、土地に不案内な旅人を山を越えて船着き場まで載せていったなんていうエピソードはいくらでもある。