東映「喜劇 急行列車」が大ヒットしたおかげで 渥美 清の「男はつらいよ」が誕生したと言っても過言では無い、昭和の名作映画
「昭和の名画」として、本当にお勧めしたい。
喜劇という冠が付いているから、「堅気の寅さん」とも言うべき主人公・青木 吾一が魅力的なのだが、「男はつらいよ」よりも、より笑いと感動があるという点では、男はつらいよシリーズよりも好きな作品かもしれない。
昭和世代の人ならわかると思うが「昭和の笑い」には、滑稽な一方で、ぐっと人情的な側面が含まれていた。
漫画で言うと「いなかっぺ大将」の大ちゃんなんかがそう。
音楽が鳴ると裸になって踊り出すくせのある大ちゃんだが、ある時体が弱く病気がちで、学校にも通えない孤独な少女などに出あったりすると、俄然その少女の為に奮闘する。
「喜劇 急行列車」にも、そういう展開があるので、機会があったら、ぜひ鑑賞をお勧めする。
車 寅次郎が好きな人なら、きっとこの主人公も好きになるだろう。
映画は公開前の予想に反し、大ヒットしたという。
このヒットにより、後の松竹「男はつらいよ」につながったことは、想像に難くない。
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