フォークシンガー 笠木 透の歌詞と言葉 「 一本の ヤシの木 」 1 江島 達也/対州屋 2023年6月7日 09:01 一本のヤシの木一本のヤシの木 誰のもの一本のヤシの本 私のもの一本のヤシの木 違います一本のヤシの木 皆のものこの土地は 私が 買ったのだ私の土地に ヤシの木を 植えた私の土地の ヤシの木なんだから私のものだ そうさ そうなんだパパラギよ お前の土地は誰が作ったの お前が作ったのお前じゃないさ 私じゃないさ 誰でもないさ大いなる神が 作ったのさヤシの木の 種をまいたのもこやしも水も 私がやったのだ私が育てた ヤシの本なんだから私のものだ そうさそうなんだパパラギよ お前は なんにもしてはいないのさヤシの木が芽を だしたのも 葉をつけたのも根をおろしたのも 日に日に のびていったのも太陽と大気と 大地があったからパパラギよ 覚えておくがいいお前の国では「 私の」と言う言葉と「あなたの」と言う言葉は 別の言葉サモアでは それは ひとつの言葉※(くりかえし)熟したヤシは、自然に葉を落とし実りを落とす。パパラギは、葉も実も落すまいとするヤシの本のように生きている。「これはおれのものだ!取っちゃいけない!。食べちゃいけない。!」どうすれば、ヤシは新しい実を結ぶか。ヤシはパパラギよりもずっとかしこい。しかし、パパラギにはわかっていない。神が 私たちに、ヤシや、バナナや、おいしいタロ芋、森のすべての鳥、そして 海のすべての魚を 与えたもうたことが。そして私たちみんなが それを喜び、幸せにならねば ならないことが。それは、決して私たちの中のわずかな人間だけを幸せにして、他の人びとを貧しさに悩ませ、乏しさに苦しめるためのものではない。 サモア諸島ウポル島酋長 ツイアビこの地上に一人でも、飢えている人がいるかぎり、ぼくらの食事は、どこか楽しくはないはずである。この地上に一人でも、働きたくても、働く機会と場所をえられない人がいるかぎり、働いていても、どこか気が重いはずである。この地上に一人でも、戦争で死んでいく人がいるかぎり、生きていることは、うしろめたいはずである。それが、なんともないとしたら、人間っていったい、なんだろう。 ( 笠木 透 )「FOLKS SONG BOOK」ラウラウ書房刊こういうふうに、「当たり前」の言葉を、最近では耳に、目にすることが、本当に無くなってしまった気がする。若い頃、出会ったこれらの言葉が、今ほんとうに懐かしくてたまらない。 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! ※「チップ」は有難く拝受させて頂きます。もし、この記事が多少でも役に立った、或いは「よかったので、多少でもお心づけを」と思われましたら、どうぞよろしくお願いいたします。贈って頂いたお金は1円たりとも無駄にせず大切に使わせて頂きます。 チップで応援する #ヤシの木 #パパラギ #笠木透 #FOLKS 1