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追悼 フランソワーズ・アルディ ~ 松任谷 由実が「私のフランソワーズ」で歌い憧れたフランスのシンガー

2024年6月11日、フランソワーズ・アルディさんが亡くなった。
フランソワーズ・アルディを知らなくても、松任谷 由実さんの楽曲「私のフランソワーズ」を聴いたことがある方は多いだろう。
名曲を生み出し続けている松任谷さんが、楽曲のテーマにするほどオマージュされたシンガー。それが、フランソワーズ・アルディさんだった。

「内向的で、有名人の生活に幻滅していた」というフランソワーズ・アルディさん。
彼女のポートレートは、いずれも商業的な愛想笑いなど無く、自然なものである。

1944年にパリ9区で生まれたフランソワーズだったが、父親は家族を捨て出ていき、祖母からは「かわいくない子」と言われたりと、内気で悲しい少女時代を過ごしたという。
その後、女子修道院に通わさたこともあり、ふとうかがえる寂しげな表情からは、素朴な魅力がにじみ出て、松任谷さんを始め多くの人を惹きつけた理由がうかがえる。

闘病の末、亡くなったということだが、一人息子が付き添っていたということが何よりである。
しかし、私の車の中で頻繁にながれるアルディさんの声を聴く間は、生きて歌っておられることと同じことだろう。




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江島 達也/対州屋
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