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【非情怪談/深夜のコンビニ】
*是非、考察をコメントでお聞かせください。
深夜のコンビニ
深夜のシフトに向かう途中、雨の中を歩く主人公。
職場のコンビニに向かう道すがら、電柱に貼られた一枚の張り紙が目に入る。
「赤い服の女性が包丁を持っている」
と書かれたその文字が頭に残るが、店へと足を進める。
店内に入ると、ドアのセンサー音が鳴るが誰もいない。
違和感を覚えるが、気にせず仕事を始める。
数分後、再びセンサー音が鳴り、振り向くと数人の客が立っている。
老夫婦、大学生くらいの男性2人、そして長髪の女性…。
老夫婦が弁当を持ってレジに来る。
「家が近いから、つい来ちゃうのよ」と笑顔で話しかける。
こんな深夜に老夫婦が?と不審に思いつつも、会話は弾む。
次に、大学生が漫画を持ってレジに来る。「お兄さん、この漫画知ってる?」と話しかけられ、また会話が続く。
しばらくして、主人公は裏で少し休憩を取ろうと休憩室に入る。
監視カメラの映像を確認すると、長髪の女性がレジに近づいてくるのが見えた。慌ててレジに戻るが、誰もいない。
店内を見渡すと、レジにはペットボトルが一つ置かれている。
そのペットボトルに手を伸ばそうとした瞬間、背後から
「私を見つけてくれてありがとう」
と女の声。驚いて休憩室に駆け込み、ドアを力強く閉める。
冷や汗が止まらない。
カメラの映像を見返すと、長髪の女性が休憩室に向かってくる。
心臓が凍りつくような感覚。
ドアノブがガチャガチャと音を立てて揺れる。
ドアが開くと目の前には、湿気で眼鏡が曇った先輩が見下ろしている。
「おい、何やってんだお前」笑いが狭い休憩室にこだまする。
安堵と拭えない胸の黒さが混ざり合って吐きそうになる。
「先輩・・」乾いた口を開いて先ほどのことを話す。
先輩の提案で監視カメラの映像を一緒に見ることに。
「なんだこれ、お前しか映ってないじゃないか。独りで何話してるんだ!」
と先輩が言った瞬間、背後から
「見つけてくれてありがとう」と声が聞こえた。
場面が飛び、コンビニの前にパトカーが到着する。
刑事が「酷い事件だな。監視カメラの映像を確認するぞ」と言い、映像を再生すると、主人公が長髪のカツラを被り、包丁で先輩をめった刺しにしている姿が映っていた。
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