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#愛・ほろよい博



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【ほろよいコロリン】

むかーしむかしのそのむかし。
ある山の、その奥に、ほろよいちゃんと言う、とーっても可愛らしい女の子がおったそうな。

ほろよいちゃんは、とても気さくで明るく、人気者なんじゃが、少し困ったところがあるんじゃ。
それは、手をつけられないほどのおてんば娘なんじゃ。
早口言葉は噛み噛みで、チャリで暴走するのは日常茶飯事。めっちゃ厳しいばぁばでも、お手上げ状態なんじゃ。

そこで、ばぁばは考えたんじゃ。どうにかして、おてんばを直さないといけん…と。
考えた末、ばぁばは、ほろよいちゃんをものごっつー狭いマトリョーシカに、突っ込むことを決意したんじゃ。狭くて窮屈なマトリョーシカから出るには、ネズミの森の奥にある、チュー血鬼の館に行って、ある行動を起こさないといけないんじゃ…
それは、チュー血鬼の館に住んでいるチュー吉に、めっちゃ美味しいおにぎりを渡すことなんじゃが、チュー血鬼の館までは、歩いて2日もかかる道のりなんじゃ。

最初は、マトリョーシカに突っ込まれて、暴言を吐いていたほろよいちゃんは、観念したのか、ばぁばの言うことを聞きいれ、チュー血鬼の館に行くことを決意したんじゃ。
ほろよいちゃんは、ばぁばからおにぎりと吉備団子、そして、助っ人にサルをもらい旅は始まったんじゃ。


野を越え山を越え、時にはコロコロ転がって木にぶつかりながら、ネズミの森へ向かったんじゃ。

途中、お腹がすいたので、ばぁばからもらった吉備団子を食べていると、物欲しそうに見ている犬がいたんじゃ。お供にサルだけじゃ寂しすぎると思ったほろよいちゃんは「なに見とんじゃーワレぇぇぇー」と犬に詰め寄りながらも、「そんなに欲しいなら、条件がある!私のお供になるなら、一つ分けてやるぞ」と言い終わらないうちに、
犬が「姐さん、姐さんの弟子にしてください!姐さんの噂を聞いて、ずっと、憧れていたんです…姐さんと、カッコいいチャリ族保露夜威(ほろよい)に。」
(ちょっと~姐さんだってー!姐さんって呼ばれるのも悪くないなぁ(照)←チャリ族保露夜威のほろよい総長の心の声)
こうして、犬が仲間に加わったんじゃ。

ずっと歩き続けたほろよいちゃんは、疲れたのか楽をしたいのか、
ビールジョッキを片手に持ちながら「かんぱーい!!」と叫び、かなりのスピードでコロコロ転がってしまい、自分でも止められんようになった時、一軒の民家に突っ込んで、ようやく止まったんじゃ。家の中には誰もいなくて、外へ出ても誰もいない…寂しくなったほろよいちゃんは、泣きながら「ばぁばーばぁばーごめんてぇ、許してーなー」と叫んでいると、奥の方から、まっくろくろくろすけが出てきたんじゃ。どうやらこの民家は、まっくろくろくろすけの住み家のようじゃ。
ほろよいちゃんは、考えたんじゃ…まっくろくろくろすけ…小さくてすばしっこいから、何かあった時に役に立つ…と。ほろよいちゃんは、まっくろくろくろすけを吉備団子で釣り、仲間に加えたんじゃ。
まっくろくろくろすけは、幸いにもチュー血鬼の館の場所を知っていたようじゃ。
「これで、チュー血鬼の館まで問題なく進んでいける…ハズ」と思ったほろよいちゃんじゃが、まっくろくろくろすけによると、この先に迷路の森があるらしく、チュー血鬼の館に行くには、そこを必ず通らなければならないようじゃ 。その森の迷路は、行き止まりがたくさんあり、箱が置かれている。箱の中身は紙が入っていて、そこに書かれている、早口言葉を3回言うと、行き止まりが通れるようになり、ゴールに向かうというルールなんじゃ。
これを、5問クリアしなくてはいけないんじゃ。
少し進んでいくと「ここ、迷路。入り口」と書かれた看板を見つけたんじゃ。

ここからは、迷路とほろよいちゃんの知恵比べ。

入り口から少し進んでいくと、行き止まりにあたったんじゃ。
箱から紙を出し、書かれていたのは「地味な爺やの自慢の地酒」
「これを、3回言うのね…」

地味な爺やの自慢の地酒
地味な爺やの自慢の地酒
地味な爺やの自慢の地酒

ふぅ…言ーえたわよ、どやー

そして、行き止まりが通れるようになり進んで行くと、また、行き止まりにあたったんじゃ。
箱から紙を出し、書かれていたのは「赤あぶりカルビ 青あぶりカルビ 黄あぶりカルビ」
「…これを3回…言ったことあるし、楽勝楽勝♪」

赤あぶりカルビ 青あぶりカルビ 黄あぶりカルビ
赤あぶりカルビ 青あぶりカルビ 黄あぶりカルビ
赤あぶりカルビ 青あぶりカルビ 黄あぶりカルビ

ふぅ…言ーえたわよ、どやー

また少し進んで行くと、行き止まりに…面倒くさくなったほろよいちゃんは
「これを含めてあと3問あるのね…まとめて言ったらダメかしら…」
と、思いながら箱を見ると、隣にもう一つ箱がある…
「なになに「まとめて、お題をクリアしたい方へ」。な~んだ、まとめて言えるんだったら、こっちのほうが楽勝でしょ。」
そう思った、ほろよいちゃんが手にしたお題は

「豚が豚をぶったら ぶたれた豚が ぶった豚をぶったので
 ぶった豚とぶたれた豚がぶっ倒れた」

「赤カピバラ 青カピバラ 黄カピバラ 、赤パプリカ 青パプリカ 黄パプリカ」
               
「東京特許許可局 農商務省特許局 日本銀行国庫局 専売特許許可局」

「ふぅ…よーし!! いっくよ~!」

豚が豚をぶったら ぶたれた豚が ぶった豚をぶったので
ぶった豚とぶたれた豚がぶっ倒れた
豚が豚をぶったら ぶたれた豚が ぶった豚をぶったので
ぶった豚とぶたれた豚がぶっ倒れた
豚が豚をぶったら ぶたれた豚が ぶった豚をぶったので
ぶった豚とぶたれた豚がぶっ倒れた

赤カピバラ 青カピバラ 黄カピバラ 、赤パプリカ 青パプリカ 黄パプリカ
赤カピバラ 青カピバラ 黄カピバラ 、赤パプリカ 青パプリカ 黄パプリカ
赤カピバラ 青カピバラ 黄カピバラ 、赤パプリカ 青パプリカ 黄パプリカ

               
東京特許許可局 農商務省特許局 日本銀行国庫局 専売特許許可局
東京特許許可局 農商務省特許局 日本銀行国庫局 専売特許許可局
東京特許許可局 農商務省特許局 日本銀行国庫局 専売特許許可局

ふぅ…言ーえたわよ、どやー

難しい早口言葉を言って疲れてしまったほろよいちゃんの前に、一筋の光が差してきたんじゃ。そうじゃ、迷路を抜けきったのじゃ‼


ほろよいちゃんの目の前には、大きな館。
やっとの思いで辿り着いたチュー血鬼の館。
ほろよいちゃんは無事にチュー吉に会うことができ、おにぎりを渡したんじゃ。
チュー吉にマトリョーシカから出してもらい、解放感にあふれたほろよいちゃん。
「もう、おてんば娘は卒業だぁー。」
そして、ほろよいちゃんとお供達は、ばぁばのいる山へ2日かけて戻ったんじゃ。

家に着いたほろよいちゃんは、かなり反省したようで…
「ばぁば、ごめんなさい…もう、おてんばはしないよ…約束する。」
そう誓ったほろよいちゃんじゃが、おてんばはやめれたけど、チャリ族の総長だけは、やめれなかったらしい。
「今日も、民家に突っ込むぞーーーうぇ~い。」

おしまい!


ほろよい画伯


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