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2024/05/02社会人3年目GW北上欲求7-8日目青森〜東京

起床2時ごろ

20:30には寝たはずなので5時間ほどの睡眠。素晴らしいね。耳栓とアイマスク使えば意外と寝れるんだな。高級ホテルでした

丁度20時発室蘭から青森に着くのはピッタリ3時。分かりやすい。この時刻表ハッキリ言って神だと思う。北海道を夜遅くまで走ることなく程よく日の終わりにあった時間だし、青森着は若干早い気もするが、弾丸帰宅勢には丁度良い時間。5時間ほど寝れるのも良い。また使おう

3時ごろ
そろそろ下船らしい。とは言ってもバイクは基本待たされるので数十分ほどは時間がかかると思われるので、この時間でnoteをまとめる。

さて明日昼頃までに東京に着いてれば良いのだけど、一体どんなルートで進もうか。

下船後すぐ近くのファミマで出発準備andファミチキタイム
現在気温2℃ほど。バイク乗ってなくても寒いので応急処置で軍手を購入

東京までの最短ルートは日本海側を通って途中内陸に入って国道4号線というルートだが、それでは行きのルートと被ってしまうので一旦太平洋側に行こうと思う

国道4号線を野辺地に向かって走行中。寒すぎて手が痛いのでエンジンで暖を取る。

良い景色です。

5時過ぎ



大島観光
こういった観光地とかした小島の景色を見るといつも「MMOイベント限定マップだなぁ」と思う。この感想は小学生の頃遊んでいたチョコットランドから来ていて、ふとした瞬間に思い出すことが多い。

駐車場から先端の灯台までは20分ほど、アップダウンが意外に激しく、気合を入れて臨む必要がある。道中朝露に濡れた草木ですっかり靴もズボンも濡れてしまった。夏場はルート確保が難しいかもしれない。冬は雪に閉ざされることを考えると、この灯台は到達難度が高いかもなぁと思う。

ここ夏泊半島からは津軽半島と下北半島の間、陸奥湾の入り口を綺麗に見ることができる。この波穏やかな陸奥湾と、その穏やかさを象徴するかのように、手漕ぎボートで海に出る釣り人を眺めるのが夏泊半島の醍醐味なように思う。

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2024/05/03
すっかり家に戻ってしまった。
このあと順調な帰路だったとは言えず、途中アクシデントがあり、noteは帰宅後にまとめる判断をした。

2024/05/07
GWが終わってしまった……アホほど仕事が溜まってるので定時退社読みで予約した歯医者を延期したり傷だらけのスーパーカブの点検とチェーン・タイヤ交換依頼をしたり少々めんどいけど、今はGWの充足感に満たされてしまってるので一つ一つこなしていきましょう

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大島観光後、夏泊半島東側を向け走行中に駐車スペースがあったので寄り道することに。どこに停めよっかなーの周りをキョロキョロしていたところ、突然強い衝撃があった。バランスは崩さなかったが、続いて二度目の衝撃と共にリアボックスの蓋が吹っ飛び荷物が周囲に散乱。自分自身の無傷さに比べて、重大な事故が起きているようなギャップが気持ち悪かった。

カブを停車して確認してみると、私が走行スペースだと思い込んでいたところに大きく縁石が出っ張っており、そこに対して直角に突っ込んでしまったらしい。北海道やもしもしぴっとの駐車スペースのノリで突っ込んでしまったこと、強い朝日の影響で視認性が下がっていたのが原因だ。

いくら反省しても事態の収束には繋がらないので程々にして、続いてカブの状態確認。フロントタイヤのリムが大きく凹んでおり、走行するとガコンガコンとカブが上下に振動するような状態になっていた。

「タイヤ交換さえできればなんとかなるか…?」

と当初は楽観的に思っていたが、フロントタイヤのリム部分(ゴム内側の円形の鉄部品)が大きく歪んでいるので、そこからの交換となる。スーパーカブ ja44似合うリムを丁度良く所有していて、尚且つこれに対応してくれる店あるのか…?

事態は私が思う以上に絶望的かもしれない。

「東京まであと700kmかぁ」

まだ時刻は6時半前、バイク屋に相談しようにも、青森市内のバイク屋は大半が10時開店。昼寝でもしてよっかな、と残すGWの予定を全て無にする覚悟を決め、置かれた状況とは裏腹に心の中は

「GW始まったな」

と不安とワクワクが混じり合った純度の濃い感情で満たされていた。

事故を起こしたのは大島パーク駐車帯。朝日によって伸びた木の影が縁石の存在を隠していた。

唯一の救いは縁石に対して直角に突っ込んだため、転倒することなくフロントフォークで全ての衝撃を受けられたことだと思う。もし斜めに突っ込んでいたら…自分の身は勢いよく投げ出され、スーパーカブも吹っ飛び、どこまで被害が広がっていたのか想像できない

8時過ぎ
なぜかこんな状態でも走れてしまうのがカブという乗り物で、25kmほど走ってセブンイレブンへ。ナナチキタイム

内心ゲラゲラ笑いながら不自然なほど歪んだタイヤを眺めて肉を食う。うまい。
Twitterをしつつ「GW、始まったな。」と雑に近況報告。本当に本当に身体が無事で良かった。

ダラダラしてたら10時も近くなってきたので、目星をつけていたバイク屋へ向かう。

10時過ぎ

参考画像 Googleマップ より



MCF 鉄輪館

軒先にはステッカーがベタベタ貼られたカブが並んでいる。日本中旅してきたと一目で分かるカブの存在は、渋くて偏屈でオイル臭いバイク屋に、私を誘っているようにも見えた。

「ここならいける」

不安が確信に変わった。きっとここがダメなら、このカブを治す手立ては正規ディーラーでの部品発注待ちのみになる。それは青森県に、そしてGWにスーパーカブを置いてくることと直結する。

意を決して扉を開くとバイクをいじっている白髪のお爺さん(以下店主)と若いお兄さんがいた。

「すみません…スーパーカブを縁石にぶつけてしまって…フロントタイヤが歪んでしまって……どうにか走行できる状態にして頂きたいんですが…」

カブの状態をどのように伝えれば正確に伝わるのか分からず、辿々しい日本語を紡いだ。店主さんは「一旦様子見てくる」とお兄さんにいいカブの前へ

カブを一通り見た後

「今旅中?いつ帰るの?」

「はい、明日までに関東…って思ってました」

「12時過ぎるけどいい?」

「え?あ、はい!!!」

今見てるバイクやっつけちゃうから、店の中で待っててと言って颯爽と店内に戻っていった。

バイクと工具、オイル匂いが染み付いた店内はさながら漢の秘密基地のように思えた。

どうやらお兄さんは店主さんにバイクを点検してもらってるところのようだ。店主さんが手際よくバイクをガチャガチャするのを眺めてちょこちょこ質問している。

しばらく経ってお兄さんとバイクは旅立っていった。

次はスーパーカブの番。店内にカブを移動させて店主さんが作業を始める

「他のバイク屋さんじゃ断ると思うよ」

と少し笑いながら語りかけてくれた。たまたま運良くこのお店を最初に訪れていたが、他のバイク屋さんだったらどんな対応をされてしまっていたか想像したくもない。

「確かに…ここが一軒目ですけど、まさか対応して頂けるなんて思ってませんでした」

「本当にたまたまカブのリムを持ってたんだよ。丁度この前旧カブのリムを交換した人がいてね」

リムを交換するやつなんているのか、と思ったけど無限にあるスーパーカブのカスタムの中にあってもまぁおかしくないかもしれない。いや何かがおかしいだろ


作業が進んでいく。フロントタイヤがゴム部、リム、スポーク、ホイールと取り外される。自分でなんとか治せないかと一瞬でも考えていたが、これは流石に無理だ。

代わりのリムがやってきた。見た目なんだかボロいが、しっかり円形を保ってて普通の部品だ。これをみると自分のカブがいかに強い衝撃を受けたのかわかる。

まるでパズルゲームのようなタイヤ組み上げ作業、ホイールが水平になるようスポークを調整する作業を終えて

12時過ぎ

スーパーカブ復活!!!

普通に走れるというのがこんなにも素晴らしいことなのか。

結局リム交換、オイル交換、チェーン調整と含めて料金は2万円ほどだった。この値段で青森から東京までカブで帰れるなら充分。

店主さんへは「ありがとうございます」以上の言葉が見つからなかった。本当にありがとうございました。

さて、スーパーカブが復活したところで青森から東京までのルートを考える。基本的に国道4号線をひたすら爆走、というルートになりそうだ

まずは昼飯、焼きそば麺広。400円ぐらいだった気がする。安い美味い量多い。いいね

4号線をひたすら進む

俺たちはどこまでも進んでいける

あとは寄り道も少なく、ただ走り続ける作業。道の駅に寄りつつ、意図せず焼肉屋に入ったりして店員に対し「お前が肉焼いてくれよ…」などと思っていた。疲れすぎわろた

そして快活Club古川店で就寝

2024/05/03

って感じでした

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というわけで約一週間、走行距離1500kmのGW北上欲求は無事完了しました

アクシデントがあり最終日の更新が遅れてしまい、ただ帰っただけだしなぁと思ってシュババーになってしまったけど、最終日なんてこんなもんだよね

結局旅も日常の地続きにあるものであって「ここで終わり」なんて誰かが言ってくれるわけでもなくて、気がついたらまた同じ日々を繰り返してる。

GW北上欲求と称したこの一週間の旅は、2022-3年の年末年始ツーリング以来の長距離ツーリングだったのもあり、改めてバイク旅の面白さを思い出すような旅だった。

反省はたくさんあるけど、あまり長ったらしくしないようにしよう

また今度

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