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自己紹介(上身)| はじめてのnote

今まで、SNSは匿名の閲覧用アカウントか、脳みその表面で独り言を紡ぐアカウントしか持たずに生きてきました。何も考えず「私」のままである程度の長さの文章を発信する立場に立つと、気づいたら五重人格くらいになってしまいそうな不安があります。

そこで、最初に「noteでの私」を定義しておきたいなと考えました。ただ環境で割と人間が変わるタイプなので、自分の中に軸の通った統一人格が存在しているのか、あんまり自信がありません。

せっかくなのでこの機会に、自己紹介を兼ねて自分を三枚おろししてみようと思います。
お付き合いいただけたらうれしいです。

社会人の私

現在、医療系のwebライティングに携わっています。一度転職を経験していて、前職では紙媒体のライターをしていました。社会人としての私について、時系列順で少し振り返ります。

被災で始まった社会人1年目

進学先から故郷に戻って就職したその年に、大規模な災害に見舞われました。私の仕事は、故郷やそこに暮らす人が受けた被害を直視することから始まりました。

被災の苦しみや絶望の中、受けた傷をなんとか癒そうとそれぞれに汗をかく姿。人のたくましさ、本質的な強さを目にするたびに、「これを伝えたい」と心動かされたのを覚えています。

被害を受けたものの中には2度と戻らないものも多く、復興が進んだ今も決して元通りにはなっていません。それでもゆっくりと時間をかけて、人々は再び新たな日常を作っていきました。その経緯を間近に見た前職時代の数年間の経験は、私の土台まで根を張ったと思います。

今時珍しい?寿退社

そんな事情もあり、一時は「仕事と人生を切り離すことはできない」と考えたこともあるくらい、やりがいを持って働いていました。

ただ、歳を重ねる中で社会人でない私の人生の道も考えるようになりました。当時の交際相手(現夫)との未来を考えた時、前職と両立することは難しく、さまざまな葛藤がありつつも結局退職の道を選びました。いわゆる寿退社です。

最近では珍しいほうなのかな?と思い調べてみたところ、厚生労働省の令和2(2020)年の調査で、「結婚、妊娠、出産」を理由に退職した人の割合は全体の6.2%でした。
他の理由と重なった人もいる可能性はありますが、改めて1割にも満たないと思うと少ないですね。

この傾向は同じ調査の中で最も古い平成18(2006)年時点の数値からほぼ変化がありませんでした。昭和中〜後期のベビーブーム世代あたりと比べると、おそらく違う結果になるかと思います。

寿退社は確かに、現代で万人におすすめできる選択肢ではないと思います。ただ幸いなことに、「前の仕事辞めなきゃよかった」と感じたことは今のところ一度もありません。つくづく恵まれているのだと感謝しています。

退職からしばしの間に、妻と母の肩書が増えました。幼子を抱えての就職活動に多少苦戦しつつも、現在の勤め先がご縁をつないでくださったおかげで、今また楽しく仕事ができています。

webライティングという新たな道

今は自社で運営するWebサイトにて、医療関係者向けの記事を書いています。やや限定的ではありますが、現代で医療のお世話にならない人はおそらくいないでしょうし、まわりまわって多くの人の役に立てる仕事だと思っています。

webライティングの世界に足を踏み入れてから、成果物の反応を詳細なデータとして得られることに驚きました。前職では記事を出したが最後、基本的に読み手に委ねることしかできず、リアクションを得る機会は結構あったものの数値化されてはいませんでした。

計算と根拠に裏打ちされた記事を作り、web公開後もブラッシュアップしていく新鮮さと面白さにとても魅力を感じています。

もっと分析や効果性の高い記事の執筆ができるようになりたいですが、業務中も業務外もなかなか勉強の時間は取れません。インプット手段が多彩な昨今、なんとか工夫していきたいところです。

おしまいに

このくらいで、と思ったら文字数が結構なことになってきました。
本当は三枚おろしをひとつの記事にしようと思っていたのですが、ちょっと長くなりそうなので今回は上身だけにしておきます。下身、中骨はまた今度。

「社会人としての私」は、自分にとって一番外側のものだと認識していたのですが、こうして振り返ってみるとやはり内側にも繋がっていて、切り離せないものなんだなと感じます。

またいつか、ちょっと休憩がてら三枚おろししてみるのも良いかも。

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