アメリカのトヨタディーラーでトラブルに遭遇した話 (前編)
要約
アメリカのトヨタに日本のトヨタと同じレベルの品質を期待してはいけない
アメリカでは正規ディーラーの作業を信頼しない方が良い
車両購入時のプリペイドメンテナンスパックの購入は慎重に
Toyota Sunnyvale はおすすめしません
2022 年 1 月某日に Toyota Sunnyvale で中古車を購入して以来、約 4 ヶ月で 3,000 マイルほど走行し、定期点検のお知らせが届いたのと、そろそろオイル交換をした方が良い時期かなぁと思っていたので、購入店でメンテナンスを受けることにしました。購入時にプリペイドのメンテナンスパックに加入しており、当時の取引については対応に大きな不満はなかったので、特に下調べはせずにサービス予約をしてサービス工場へ。今思えばこれが大きな過ちでした。
予約時刻ちょうどにサービス工場に行くと、待っていたのはサービス待ちをしている車の行列。まぁ、ここはアメリカですから、予約してるからって待ち時間が保障されるとか、窓口でお客様扱いされるとか、そういうことにはそもそも期待できません。そういうものですw 30 分ほど車の中で待機していると、担当スタッフに声を掛けられ、予約をしたと伝えて受付開始。VIN (Vehicle Identification Number) から顧客記録を照会され、「あなたはメンテナンスパックに加入しているので今回のサービスに関する支払いはありません。2, 3 時間で終了すると思うので、後ほど携帯電話に SMS で連絡しますね」とのこと。オイル交換+α程度の気持ちでいたので、結構時間が掛かるなぁと思いつつ、ロビーでしばらく暇つぶしをすることに。
受付から 3 時間半ほど経過したところで、「あと 1 時間ほどで終わると思いますが、検査によれば 4 件の有償サービス (全部で $850) が推奨されます。また、補機バッテリー (12 V) が完全にダメになっていて交換に $300 掛かります。どうしましょうか?」との連絡。当日にいろいろやってもらうにはちょっと時間が遅くなっていたので、とりあえず日を改めてやってもらうことにします、と回答。すると…「補機バッテリーの問題でエンジンが掛かりません。日を改めるなら自分でレッカーを手配してください」と…。
エッ?今日このガレージまで普通に運転してきたんだけど、どういうこと?と聞くも、「とにかくバッテリーが悪くなっている、有償で交換するのか、レッカーするのか選べ」と。あぁ、これはしてやられたなと思いました。本当にちょうど今この瞬間にプッツリと逝ってしまった可能性もなくはないですが、それにしてはタイミングが良すぎる。異国の地でレッカーを手配し、どこかでバッテリーを買ってきて自力で交換するのはあまりにハードルが高い… ということで、$300 で交換を依頼。
交換を依頼してから 1 時間半ほど経過し、そろそろ終わったかなと思っていたら、「バッテリーの在庫がありませんでした。納期は 1 週間以上掛かりそうです」との連絡。もう呆れましたw 1 時間半の間、いったい何をしていたんだろうかと…。しょうがないので今日は帰ります、代車はありますか?と聞いてみたら、「ありますが 1 週間で $500 です」とw レンタカーかよ!w もう彼らには 1 セントも多く払いたくない気持ちになっていたので、しばらくの車なし生活を覚悟して公共交通機関で帰ることに。
最後にダメ押しで、ジャンプスタートもできないのか?君たちのミスか?と聞いてみると、「あ?知らんわ、信用できないなら勝手にレッカーすれば?」と。いやぁ怖い、完全に車を人質に取られています。日本在住の頃もトヨタ車に乗っていて、ディーラーでは親切にメンテナンスをしてもらっていたので、トヨタという看板だけで安心できると思ってしまいましたが、アメリカのトヨタはまったく別物のよう。Web サイトでは Toyota Certified Technitian とかって謳ってますが、定期点検も満足にできないか、オーナーから小金をせしめようとする集団かのように私の目には映りました。
プリペイドメンテナンスパックを購入してしまったからには、トヨタディーラーでメンテナンスを受けないわけにはいかない… と思ってしまいますが、はてさて今後のメンテナンスをどうするか、悩ましいところです。メンテナンスパックでカバーされる部品にも、中古車購入時の保証項目にも、補機バッテリー (12 V) は含まれないというのもポイントだったのではないかと思います。皆さんもアメリカのトヨタでの車購入にあたってメンテナンスパックを勧められた時、またディーラーのサービス工場へ入庫する際にはご注意ください。
今回はここまで。順調に交換用バッテリーが入荷され、1 週間で車を受け取れることを祈りつつ、また続編を書こうと思います。